女優の広瀬すず(16)が18日、オフィシャルブログを更新し、現在の心境をつづった。映画『海街diary』(6月13日公開)が第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に正式出品されたことにより、出演した広瀬も14日(日本時間15日)の同映画祭に出席。今回の投稿には、その戸惑いと決意が記されている。

女優の広瀬すず

広瀬は、4姉妹を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆のほか、メガホンを取った是枝裕和監督と共に出席。レッドカーペットを歩き、満員の会場では観客総立ちによる拍手喝采を浴びた。広瀬は「大人になって、またこの舞台に立てるような女優さんになりたい」と感激のコメントを残していた。

18日付けの「こわいものしらず」と題したブログでは、「わたしじゅうろくさい なにもわからないから なにもない」の書き出しから、「最初で最後かもしれない それでもおかしくない世界 むしろきっとそう」「どれだけ上にいっても叶うものと叶わないものがある」と女優業の厳しさを自覚し、「こんなはやくこの瞬間がきてしまっていいのだろうか」とカンヌでのひと時をかみしめながらも複雑な胸の内を明かす。

「すごい人達に出逢ったな すごい環境に恵まれたな」と周囲の支えや共演者たちとの出会いに感謝し、「なんて運が強いのさ」と自らを客観視。「まだ自分自身が 追いついていないから 追いつきたい 追い越したい」「わがままってこういうのもゆうの? 欲張りってゆってほしい 負けたくないから 負けず嫌い国の女王様だから なんつってね、自分のあしで立ちたいから、さ」と正直な思いを伝えた。

広瀬にとってのカンヌは「一瞬の時間」だったが、「ありがとう ありがとう ありがとう ぜんぶありがとう」とあふれ出る思いに「わたしは幸せ者の女王様かも」。そして、「いま、ここにいる それだけで幸せなんだよ」「わたしも誰かに届けないとみんなにだね」と自らに言い聞かせる。

「ホントに運強いと思うんだわね 頑張らなくちゃ 負けないよ」と気を引き締める広瀬。本作を「わたしの宝物の作品」とし、「いーーーーっぱい可愛がってくれる優しくて面白くて綺麗で素敵すぎてわたしの永遠の憧れの大好きな人達と」に続けて4姉妹役の記念写真を掲載した。