女優の仲里依紗が、主演を務めるWOWOWの連続ドラマ『テミスの求刑』(5月10日スタート 毎週日曜 22:00~)の撮影が行われている静岡・裾野市で取材に応じ、自身の役について、精神的な強さを持った「鉄の女」と表現した。

取材に応じた仲里依紗

大門剛明原作の同名小説をドラマ化した今作は、警官だった父親を殺された過去を持つ、仲演じる検察事務官が、その犯人が冤罪かもしれないという疑惑が浮上したことで、次々と新たな事件に巻き込まれていくサスペンス。

ポスター撮影時には、自身のパンツスーツ姿に「すごく新鮮」と語っていた仲だが、その姿もすっかり板に付き「気持ちがシュッと引き締まる」と、はつらつとした表情。検察事務官という真実を追求する役柄で、人に惑わされる場面が多いためか「人が一番怖いなって思いました。お化けはまったく怖くない、怖いのは人間」と語る。

そんな環境でも、キャラクター上は「谷底へ突き落とされても、そこから立ち上がり、そしてはいあがっていく強さがある」という精神的な強さを持ち、かつての英国首相のごとく"鉄の女"と表現。自身との共通点は妹を思う部分だけで、ほかは全て真逆だと言う。

仲とともに取材に応じた、俳優の岸谷五朗は、ある弁護士殺害事件の容疑者となりながらも、仲演じる星利菜とともに冤罪の真相を追求する検事・田島亮二を演じる。所属事務所の後輩である仲とは今回は初共演となるが、仲のキャスティングについて「いつもスーツのボタンをとめているような、きちんとした感じの里依紗を見てみたい」と面白さを感じたという。

一方の仲は、岸谷に対し「大先輩なので、毎日、身が引き締まる思いです」と緊張の様子。この日は、岸谷とエキストラ300人を動員した激しいアクションシーンに挑んだが「五朗さんに身を任せていれば、クルクルクルーでポンポンポーンってリードしてくれるんです(笑)」と、すっかり頼りにしているようだ。このように冗談めかしながらも「私自身ががんばらなきゃいけない」と、主演としての自負をのぞかせた。

シリアスなストーリーからか、撮影の待ち時間中もキャスト、スタッフともに盛り上がって笑い話をすることが無いという現場。それだけに、激しいアクションシーン後の取材だったものの、岸谷からは「インタビューされているこの時間が一番楽しいかも」とジョークも飛び出した。

『テミスの求刑』劇中シーンより