仲里依紗が第一子出産後、初めて主演を務めるドラマ『昨夜のカレー、明日のパン』(NHK BSプレミアム 10月5日スタート 毎週日曜22:00~ 全7回)の記者会見が19日に東京都内で行われ、ドラマにかける思いを語った。

ドラマ『昨夜のカレー、明日のパン』の記者会見に出席した仲里依紗(左)と鹿賀丈史

夫を亡くしたテツコを務める仲は、「久々の主演で、色々なプレッシャーがありました。木皿さんの作品への思いは脚本からも感じられますし、せりふ一言一言に愛が溢れていると思います。自然とテツコになり、リラックスしてお芝居できています」とあいさつ。「木皿さんの作品に出られていることに感謝していますし、期待を裏切らない演技をしなくちゃとも感じています」と意気込んだ。

本作では、食べることの大切さが根底に流れるテーマでもある。そのため、美味しそうな料理が場面を彩っている。仲は、「劇中のご飯が美味しくて、作品が終わるまでに一回り大きくなってそう」と吐露して会場を笑わせた。

さらに、「撮影前は食に興味がなかったんです。食べられれば何でもいいと思っていました。でも、食べることの大切さを感じます」と撮影を通した変化についても語った。とはいえ、本作での撮影中の苦労について聞かれると、「お箸の持ち方」と答える場面も。お箸をキレイに持つのが苦手だという仲は、「昨日は、春巻きを掴むように監督にいわれて…春巻きはすべるじゃないですか。震えながら掴みました」と苦笑いしていた。

また、この日の会見には鹿賀丈史も出席。加賀といえば、2014年4月に体調不良で舞台を休演したことが話題となっていたが、この日、記者から体調について聞かれると「大丈夫です」と元気な声を聞かせた。

本作は、人気脚本家の木皿泉の同名小説が原作の感動ドラマ。7年前に25歳で夫・一樹(星野源)に死なれたテツコ(仲)は、一樹の父・ギフの連太郎(鹿賀丈史)と二人で暮らしている。心優しき夫と縁があった不思議な人々と触れ合う中で、テツコは大切な人を亡くした悲しみから解放されていく姿を日常生活の中で描く。原作は、本屋大賞第2位にも輝いた、注目の作品。今回のドラマ化に当たって、著者自らが脚本も手掛けている。