タカラトミーは15日、東京・アキバシアター」て、男児向け玩具の新商品「ベイブレードバースト」を発表した。2015年7月下旬に発売を予定している。

パーツ破壊の要素を取り入れた新生ベイブレード

「ベイブレードバースト」は、タカラトミーが1999年から展開し、世界80以上の国と地域で、累計出荷数3億5,000万個以上、累計売上3,650億円以上を記録する男児向け玩具「ベイブレード」の最新作で、シリーズとしては7年ぶりの新商品。今回は新たに「破壊(バースト)ギミック」を取り入れているのが大きな特徴となり、相手を破壊(バースト)して勝利することで、これまでのシリーズにはなかった爽快感や一発逆転勝利を楽しめるという。

コマ本体は、上から「レイヤー」「ディスク」「ドライバー」の3パーツで構成され、ひとつにロックされた状態。バトル時には、コマ同士がぶつかって大きな衝撃を受けることでロックが外れて3パーツに分解され「バースト(破壊)」が発生する。タイプの違うコマ同士の相性によってバーストが起きる確率は異なり、それによってカスタマイズ欲求や戦略性が生まてくるという。7月には4つの『ベイブレードバースト』(ケルベウス、ラグナルク、ヴァルキリー、スプリガン)が発売予定で、単体で利用することはもちろん、4つの商品パーツを組み合わせることで、攻撃重視、スタミナ重視、スピード重視といったさまざまなタイプのベイブレードが生み出せる。

「ベイブレードバースト」

左からケルベウス、ラグナルク、ヴァルキリー、スプリガン

2.M@パーツは「レイヤー」「ディスク」「ドライバー」の3つ

また、専用の記録端末「ベイロガー」によって、日々の練習や回転数、購入パーツでのカスタマイズ履歴、大会の参加、入賞結果など、ベイブレードの成長の記録をリアルタイムで記録、閲覧することが可能。「ベイブレードバースト」のコマには、それぞれにエレクトロニクス企業の村田製作所の極小NFCチップを搭載し、このチップによってデータの読み書きを実現している。

また、スマートフォンの専用アプリ「ベイアプリ」やインターネット、店頭の端末、筐体などと連動し、記録もチェック可能。また、「ベイロガー」同士をかざすことでフレンド登録ができ、友だち同士でお互いの記録をシェアしたり、ランキングを確認したりもできる。

さらに、全ての行為をポイント化して、遊べば遊ぶほどポイントが貯まる仕組みを採用(ポイントはアプリやウェブで確認できる)。ポイントを使うことで強いベイブレードと交換できるサービスも予定されているという。

「ベイロガー」で戦いを記録

アプリやウェブで記録をチェック。地域ごとのランキングも

発表会に登壇したタカラトミー代表取締役副社長兼COOのH.G.メイ氏は「理想の玩具の条件は、見た目や遊び方、手に取った感覚など本能に訴えかけるもの、対人コミュニケーション、アナログとデジタルの融合、そして国境を越えたグローバルであること、こられらすべてを兼ね備えたものでなければならない。『ベイブレードバースト』は、長年追い求めてきた理想の玩具。90年のタカラトミーの歴史の中でこれほど理想に近づいたものはなかった」と自信を覗かせていた。

「ベイブレードバースト」の第1弾スターターは7月下旬に発売予定。価格はDX版(コマ本体、発射装置、ベイロガーが付属)の『ヴァルキリー・ウイング・アクセル』と『スプリガン・スプレッド・フュージョン』が各2,200円(税別)、コマ本体と発射装置が付属する『ラグナルク・ヘビー・サバイブ』『ケルベウス・セントラル・ディフェンス』が各1,200円(税別)。そのほかコマ本体、ベイロガー、発射装置に加え、専用のバトルスタジアム「ベイスタジアム」がセットになった『スタートダッシュセット』(4,000円)の発売も予定されている。