楽天は3月31日、旅行予約サービス「楽天トラベル」におけるゴールデンウィークの国内旅行動向を発表した。2015年3月15日時点での予約人・泊数実績をもとに、前年同期比でランキングを算出した。宿泊対象期間は2015年4月29日~5月6日。

石川県(前年同期比+102.3%)では能登・輪島・珠洲周辺エリアも人気

3月14日に北陸新幹線が開通したことにより、新潟県(前年同期比+113.7%)、富山県(同+102.4%)、石川県(同+102.3%)、長野県(同+95.3%)など、北陸地方を中心とするエリアが伸長した。石川県ではレンタカー予約の需要が同+106.8%と拡大しており、車で広域を巡る周遊観光を楽しむユーザーが増加傾向にあるという。NHK連続テレビ小説の舞台となる能登・輪島・珠洲周辺エリアも同+84.0%と人気を集めている。

また、2番目に伸長した茨城県は、「上野東京ライン」開業に伴い首都圏とのアクセスがスムーズになったことや、茨城空港発着のLCCを利用する旅行者の宿泊地として同104.6%と増加しているという。

新潟県(同+113.7%)の「妙高戸隠連山国立公園」

富山県(同+102.4%)の「立山黒部アルペンルート」

茨城県(同104.6%)の「国営ひたち海浜公園」

今年のゴールデンウィーク後半は5連休と日並びが良く、旅行は長期化、遠距離化の傾向が高まっているという。中でも、8地方区分(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)内で複数県をまたいだ周遊旅行は同+69.6%、3連泊以上の区分内周遊旅行は同+76.9%と大きく伸長しているとのこと。

予約者の居住地別で行き先を見ると、東京都発では山口県(同+174.6%)、新潟県(同+166.8%)、山形県(同+155.5%)が伸びており、大阪府発では茨城県(同+786.1%)、群馬県(同+223.6%)、福島県(同+191.7%)が伸びるなど、遠距離の旅行先が人気となっている。なお、宿泊ピーク日は2015年5月3日とのこと。

ほかにも、今年で開創1,200年の節目を迎える和歌山県の高野山が国内外から注目されており、「高野山周辺エリア」は同+116.6%と活況を呈しているという。ゴールデンウィーク期間中には「金堂御本尊」が初公開されるほか、「金剛峯寺御本尊」が16年ぶりに公開されるなど多くのイベントが開催されるため、さらなる盛り上がりが予想されるとのこと。

なお、同調査による「宿泊予約者 行き先前年同期比ランキングTOP10」は以下の通り。

「宿泊予約者 行き先前年同期比ランキングTOP10」
1位)新潟県(+113.7%)
2位)茨城県(+104.6%)
3位)富山県(+102.4%)
4位)石川県(+102.3%)
5位)群馬県(+101.1%)
6位)和歌山県(+98.2%)
7位)長野県(+95.3%)
8位)栃木県(+94.4%)
9位)山梨県(+91.6%)
10位)山形県(+89.7%)