JR東日本は2015年3月14日に実施するダイヤ改正で、南武線快速の運転区間拡大、京葉線快速の増発、京浜東北線快速の停車駅追加などを行う。

南武線の快速運転区間が川崎~立川間に拡大

同社は東京圏の環状線群である京葉線・武蔵野線・南武線・横浜線を「東京メガループ」と呼び、これらの路線では他の鉄道会社との結節点となる駅も多いことから、新車投入など輸送改善に取り組んできた。京葉線・横浜線ではE233系が主力車両となり、南武線でも今年10月以降、E233系による置換えが進められている。

南武線では2011年からデータイムに快速列車の運転も開始している。当初の快速運転区間は川崎~登戸間だったが、現在は川崎~稲城長沼間に拡大。来年3月のダイヤ改正でさらに立川駅まで拡大され、南武線全区間(浜川崎支線を除く)で快速運転が実現する。快速列車の川崎~立川間の到達時分は42分で、現在より5分短縮されることに。停車駅は川崎駅・鹿島田駅・武蔵小杉駅・武蔵中原駅・武蔵新城駅・武蔵溝ノ口駅・登戸駅・稲田堤駅・稲城長沼駅・府中本町駅・分倍河原駅・立川駅とされている。

南武線では引き続きE233系を投入。混雑緩和と快適性向上を図る

土休日には快速列車が増発され、現在のデータイム(10~15時台)毎時2本から毎時3本の運転に。平日は引き続き毎時2本運転される。快速運転区間に加わる稲城長沼~立川間では、稲城長沼駅止まりの各駅停車を立川駅まで延長増発することで、平日データイム1時間あたりの停車本数(6本)を維持する。土休日の停車本数は現在の7本から6本となる。

京葉線も東京~蘇我間で快速列車(京葉快速)を運転している。来年3月のダイヤ改正では、平日データイム(10~15時台)の快速列車が増発され、現在の毎時2本から毎時3本の運転となる。同時間帯の海浜幕張~蘇我間は4本の運転で、うち3本が快速列車(3本中1本は上総一ノ宮行)になるという。武蔵野線では平日朝の時間帯、西船橋駅止まりの列車を京葉線東京駅まで延長。その他の区間でも列車が増発される。

横浜線では朝の通勤時間帯、京浜東北・根岸線への直通列車を新たに3往復増やす。平日朝の時間帯には、橋本駅止まりとなっている列車1往復を八王子駅まで延長。一方、相模線から橋本~八王子間へ乗り入れる列車のうち4往復に関して、平日・土休日ともに直通運転を取りやめる。

京浜東北線はデータイムに山手線と並行する区間(田端~浜松町間)で実施している快速運転の停車駅を見直し、新たに神田駅を停車駅に追加して中央線との乗換え利便性向上を図る。上野東京ライン開業に合わせ、土休日には御徒町駅にも停車するとのこと。