内閣府は8日、2014年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値(2次速報)を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.5%減、年率換算1.9%減となり、11月17日に発表した速報値の前期比0.4%減、年率換算1.6%減から下方修正された。マイナス成長は2四半期連続となる。

1次速報値と2次速報値の比較(四半期値、実質、季節調整済前期比)(出典:内閣府Webサイト)

項目別に見ると、企業の設備投資を示す民間企業設備は速報値の前期比0.2%減から同0.4%減に下方修正。公共投資を示す公的固定資本形成も速報値の同2.2%増から同1.4%増に、民間住宅も速報値の同6.7%減から同6.8%減に、それぞれ下方修正された。

個人消費を示す民間最終消費支出は前期比0.4%増で速報値と変わらず。家計最終消費支出は速報値の同0.3%増から同0.4%増に上方修正された。

政府最終消費支出は前期比0.3%増、財貨・サービスの輸出は同1.3%増で、ともに速報値から修正はなかった。

景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比0.9%減、年率換算3.5%減となり、速報値の前期比0.8%減、年率換算3.0%減から下方修正された。