シービックはこのほど、20~30代女性を対象に「足のニオイ」に関する調査を実施し、多くの女性がニオイに悩んでいる実態を明らかにした。その上で、ニオイの原因と対策について紹介している。

自分の足をクサイと感じたことはありますか?

20~30代の女性に「自分の足がクサいと感じたことはありますか?」と尋ねたところ、74%が「たまに臭いと感じる」、16%が「いつも臭いと感じる」と回答した。合わせると実に9割が、自分の足は臭うと認識しているようだ。

また、朝と夕方の足のニオイ菌を男女で比較したところ、男性(革靴と靴下)の場合は朝の4倍増えたのに対し、女性(ブーツとストッキング)は朝の約23倍にも増殖。女性の方が男性よりも5.8倍臭くなりやすいことが明らかとなった。

足のニオイ対策をしていない8時間後の足の菌

同社は、女性の方が足が臭くなりやすい理由として、「ブーツ」や「レインブーツ」を挙げている。

スニーカーやパンプスと比べてブーツなどは湿気や温度が逃げにくく、ニオイ菌が増殖しやすいためだ。特に2014年は例年と比較すると、9月に入ってからの気温差が激しく、ブーツを履き始める時期も早かった。秋の長雨でレインブーツを履く機会も多く、足が臭くなりやすい環境が整っている。

2014年8~9月の気温 前年同月比

同社は、足のニオイの原因は3つ挙げられるとしている。

1つ目が「汗」。足の裏には汗腺が集中しており、1日にコップ約1杯分の汗をかくという。汗をそのまま放置すると皮膚常在菌によって分解され、ニオイが発生する。

2つ目の原因は「角質」で、角質層からはがれおちた角質"アカ"を栄養分にして皮膚常在菌が繁殖。皮脂腺からの分泌物も混じりニオイを発する。

3つ目の原因は「靴」。足は靴や靴下で長時間覆われて密閉状態にあると、汗が蒸発せずに蒸れ、常在菌が活動する最適の環境となる。蒸れると皮膚の角質層がよりはがれやすくなり、それを栄養分とする皮膚常在菌の活動が盛んになる。

同社は足のニオイの対策として「制汗剤を足の裏や指の間に塗り、汗を抑える」「靴は素足で履かず、ストッキングや靴下を着用」「1日に何回かは靴を脱いでムレを防ぐ」「足や指の間をしっかりと洗ってからよく拭き、清潔に保つ」「角質は入浴のたびに軽石や手などですり落とすなどして、こまめに取り除く」ことを挙げている。