本田技研工業は5日、水冷・4ストローク・DOHC・V型4気筒800ccエンジンを搭載したアドベンチャースタイルの「VFR800X」を12日に発売すると発表した。

「VFR800X」 カラーは「パールグレアホワイト」

VFR800Xは、ホンダのクロスオーバーコンセプトに基づいて、市街地走行から長距離ツーリングまで、余裕を持って操る楽しみと快適な走行を徹底的に追求したモデル。アップライトなライディングポジションや、後輪の駆動力を任意に選択できる「Hondaセレクタブル トルク コントロール」などの採用によって、幅広いシチュエーションでコントロールしやすく、楽しい走行が行えるとのこと。なお、ライディングポジションは、好みや体格に合わせてシート高を2段階に調節できる機構を採用している。

スタイリングでは、クロスオーバーコンセプト共通のキャラクターとして、ヘッドライト下部にフロントスポイラーを採用したほか、シャープなデザインのLEDヘッドライトとウインカー、VFRシリーズ共通のX型キャラクターをエクステンション(リフレクターの延長部)で構成するなど、精悍なフロントビューとした。リアビューは、テールランプ・ストップランプ・リアウインカーにLEDを採用して軽快さを演出している。カラーリングは、VFRシリーズのイメージを継承した「キャンディーアルカディアンレッド」と、立体感を強調した「パールグレアホワイト」の2色を設定。

「VFR800X」 カラーは「キャンディーアルカディアンレッド」

車体・足回りは、ロードスポーツモデルの「VFR800F」に対して、前・後サスペンションのストローク量を増加し、ブレーキはABSを標準装備。エンジンは、低・中回転域で力強い出力特性を発揮し、回転数によって稼働するバルブ数を切り替える「HYPER VTEC」を採用している。装備は、ツーリングに便利なETC車載器とグリップヒーター、メインスタンドを標準装備するなどして、利便性を高めた仕様となっている。

VFR800Xの価格は、138万2,400円(税込)。