本田技研工業(ホンダ)は10日、新型「レジェンド」発表会を都内で開催した。5代目となる新型「レジェンド」の発売は2015年1月22日とされている。

発表会の会場に展示された新型「レジェンド」

同車のエクステリアは流麗でダイナミックなエアロフォルムを追求。宝石の輝きを思わせる「ジュエルアイLEDヘッドライト」を採用し、洗練された雰囲気と上質感を表現した。インテリアは後席空間を拡大してゆとりある広さを確保し、上質な本革のシート、革の風合いを生かしたソフトパッドなど、居住性に優れた安心感をもたらす空間としている。

3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載したことも同車の特徴。車体前部に1つ、後部に2つ配置された計3つのモーターとエンジンを使い、ドライバーの要求や走行状況に応じ、3つの駆動方式(前輪駆動・後輪駆動・四輪駆動)と3つの走行モード(EVドライブ、ハイブリッドドライブ、エンジンドライブ)の中から、最適な駆動方式と最もエネルギー効率の良い走行モードを連続的に自動で切り替えるという。

新開発の運転支援システム「Honda SENSING」も搭載。歩行者への衝突回避を支援する「歩行者事故低減ステアリング」をはじめ、事故の未然防止・回避に寄与する先進の運転支援システムで、安心かつ快適なドライブをサポートする。

都内で行われた発表会には、本田技研工業代表取締役社長執行役員、伊東孝紳氏らが登壇。「ホンダは創業当初から世界を見据え、世界に先駆ける技術開発にチャレンジし続けました。レジェンドはまさにその象徴」と伊東氏は述べた。画期的なハイブリッド技術と先進の運転支援システムを採用した5代目モデルに関して、「まるで自分の手足のように、意のままにクルマを操り、走りを単なる楽しさから感動の次元にまで昇華させる……、それこそがホンダらしい選択であると考えました。持てるテクノロジーのすべてを投入した新型レジェンドは、日本のお客様に走る喜びを提供できるクルマだと確信しています」と説明していた。

新型「レジェンド」のエンジンはV型6気筒3.5リットル直噴i-VTECエンジン、トランスミッションは7速DCTで、価格は680万円(税込)。来年1月22日から販売開始され、国内の販売計画台数は月間300台としている。