いすゞ自動車が「人とくるまのテクノロジー展2026」でBEV(バッテリー式電気自動車)ピックアップトラック「D-MAX EV」の実機展示を行った。このクルマ、日本で見られるのは貴重な機会なので、実物を見て説明員に話を聞いてきた。
「D-MAX EV」ってどんなクルマ?
「D-MAX」はいすゞが世界各地で販売しているピックアップトラックだ。BEVバージョンはディーゼルエンジン搭載モデルと同じプラットフォームを活用して開発。新開発のeアクスルを前後に配置したフルタイム4WDだ。タイで生産し、現地のほか欧州や豪州などに展開しているという。
D-MAXのBEV化にあたっては、BEVトラック「エルフEV」で実績のあるバッテリー構成部品などを活用し、ピックアップ向けに最適化した専用システムを構築した。
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「D-MAX EV」(展示車両は欧州仕様のダブルキャブ)のボディサイズは全長5,280mm、全幅1,870mm、全高1,810mm、車両重量は2,350kg。駆動用モーターの最高出力は140kW、最大トルクは325Nm。バッテリー容量は66.9kWhで航続距離(WLTP)は263km。乗車定員は5人。最小回転半径は6.1m
説明員によると、カーゴボックスの部分はBEV化に際して少し変更しているものの、ほかの部分に関してはディーゼルエンジン搭載モデルとほぼ変わっていないそうだ。
例えば、BEV化にあたっては床下にバッテリーを敷き詰めているのだが、フロア(車内の床)の高さはディーゼルモデルと同じ。つまり、乗り込みやすさは変わっていないし、車内が(縦方向に)狭くなってもいないのだ。
プラットフォーム開発時に将来的なBEV化を「ある程度は予想」していたので、大きな変更なくBEV化ができたのだという。
D-MAXはタイ国内で以前から売れていて、豪州と欧州でも販売を行っている。BEV化を決めた大きなきっかけは、欧州の環境規制に対応するためだったそうだ。特に需要が多かったのはノルウェー。彼の地では、D-MAXの荷台に建設機械などを積んで現場に向かう商用利用が多いらしい。
D-MAX EVの最大積載量は1,010kg(1トン積み)、牽引能力は最大3.5トン。こうしたピックアップトラックとしての能力も、ディーゼルエンジン搭載モデルと同じだ。仕事でクルマを使っている人にしてみると、BEV化しても能力が一緒なのであれば乗り換えやすいはずだ。
念のため確認、日本導入の予定は?
最後に最も気になること、つまり、日本でD-MAX EVを販売する予定があるのかどうかを説明員に聞いてみたのだが、その予定はないとのことだった。
いすゞは過去にも、「人とくるまのテクノロジー展」などのイベントで乗用車として乗れるクルマの展示を行ったことがある。説明員によると、そのたびに来場者からは「日本に導入しないんですか?」という声を「かなりたくさんいただいている」という。
実際、いすゞのピックアップトラックやSUVはちょっと武骨でカッコいいので、日本で乗りたいという人が多いのも納得だ。
横浜会場(パシフィコ横浜)での「人とくるまのテクノロジー展2026」はすでに終了しているが、6月17日~6月19日には「Aichi Sky Expo」(愛知県常滑市)で開催予定なので、いすゞの電動ピックアップを見てみたいという方は、ぜひ足を運んでみていただきたい。
























