グリコ乳業はこのほど、「受験生活と健康」に関する調査結果を発表した。同調査は、2015年春に受験を控える受験生150人と同受験生を持つ親(保護者)150人の計300人を対象に、10月にインターネットを通じて行ったもの。

「受験生活と健康」に関する調査結果を発表

1日の平均勉強時間(学校の授業を除く)は、4.65時間。男女別では、男子が4.77時間、女子が4.54時間だった。また、よく勉強している時間帯は「夜(19時~23時)」が74.0%と最も多く、次いで「夕方(15時~19時)」が42.7%、「深夜(23時~4時)」が32.0%という結果となった。

「受験勉強を始めてから、あなたの生活はどのように変わりましたか」

受験勉強を始めてから変わったこととして、最も多かったのは「睡眠時間が減った」(54.0%)で、「ストレスを感じるようになった」(48.7%)「運動不足になった」(41.3%)「友人と遊ぶ時間が減った」(36.7%)「夜型の生活になった」(29.3%)が続いた。また、男子は女子に比べて「運動不足になった」との回答が多く(男子47.1%、女子36.3%)、一方で、女子は「ストレスを感じるようになった」との回答が男子を上回る結果となった(男子41.4%、女子55.0%)。

受験生全体の平均睡眠時間は、5.81時間(男子5.79時間、女子5.84時間)となり、また受験勉強を開始してから、平均で2.57時間も睡眠時間が減少しているという結果になった。

「あなたは現在、受験によるストレスを感じていますか」

「あなたが感じているストレスの原因をお答えください」(「ストレスを感じている」もしくは「どちらかといえばストレスを感じている」と回答した人対象)

受験生全体の90.0%が「受験によるストレスを感じている(「ストレスを感じている」もしくは「どちらかといえばストレスを感じている」)」と回答。ストレスの原因は、「合格への不安感」(79.3%)「勉強が進まない」(51.9%)「成績が上がらない」(46.7%)「睡眠不足」(41.5%)「運動不足」(25.2%)があがった。 男女別で見ると、男子の84.3%が「ストレスを感じている」と答えたのに対し、女子は95.0%だった。

また、ストレスの原因では、「親とのコミュニケーション」(男子5.1%、女子13.2%)、「友人・恋人とのコミュニケーション」(男子10.2%、女子18.4%)、「学校や塾の先生とのコミュニケーション」(男子3.4%、女子10.5%)と、女子の方がストレス感度が高く、特に"対人コミュニケーション"において負荷を抱えていることがわかった。

「受験勉強を開始してから、あなたご自身の健康面で変化した(悪くなった) 症状をお答えください」

受験生の78.7%が、受験勉強を開始してから自分の体(健康)が変化した(悪化した)と回答。最も多かったのは、「おなかの調子が悪い(下痢・便秘)」と「肩こり」で40.7%、次いで「眼精疲労」(37.3%)「頭痛」(28.0%)「腰痛」(20.7%)という結果となった。

「おなかの調子が悪い(下痢・便秘)」原因(だと思うもの)のトップは「ストレス」で62.5%、次いで「運動不足(筋力の低下)」(47.9%)「食生活の乱れ(栄養不足)」(45.8%)が上位だった。 男女別で見てみると、男子が「食生活の乱れ(栄養不足)」(52.6%)「睡眠不足」(42.1%)「運動不足(筋力の低下)」「ストレス」(ともに36.8%)だった。これに対し、女子のトップは「ストレス」で79.3%で、次いで「運動不足(筋力の低下)」(55.2%)「食生活の乱れ(栄養不足)」(41.4%)があがった。

「あなたが受験当日になってほしくないことは何ですか」

「受験当日になってほしくないこと」という質問に対しても、「風邪・インフルエンザ」と並び「腹痛(下痢・便秘)」が82.7%で最多となった。

「子どもの体調・健康管理は受験の成功につながると思いますか」

親(保護者)の95.4%が「子どもの体調・健康管理が受験の成功につながる(「つながると思う」もしくは「どちらかと言えば、つながると思う」)」と回答。また、80.7%が「子どもの体調・健康管理は親の役目だと思う(「親の役目だと思う」もしくは「どちらかと言えば、親の役目だと思う」)」と答えており、中でも、食事を作る機会が多い母親は92.9%と、父親の75.9%よりも高い結果となった。

そこで「受験成功のために子どもに摂取させたい成分」を聞いたところ、1位「乳酸菌」、2位「DHA」(37.3%)、3位「ビタミンC」(35.3%)という結果となった。

また、親(保護者)が「子どもの体調・健康管理のために意識して食べさせているもの」は、「野菜(調理)」(43.3%)「野菜(生)」(34.0%)「肉(調理)」(32.7%)「ヨーグルト」(32.0%)「魚介類(調理)」(31.3%)があがった。 また、母親の意見として最も多かったのは、「野菜(調理)」(54.8%)で、次いで「ヨーグルト」(47.6%)「豆類」(45.2%)という結果となった。