京阪電気鉄道はこのほど、駅ナンバリングの導入など多言語推進の取組みについて発表した。訪日外国人旅行者が今後も増加する見込みであることを踏まえ、今後も環境整備を進めていく考えだという。

駅ナンバリングを表記した駅名標のイメージ

駅ナンバリング入り路線図

アルファベットと数字の組み合わせで駅名を示す駅ナンバリングは、4月1日から京阪線(京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)全60駅に導入。京阪線を表す「KH」と2桁の数字の組み合わせとし、起点となる淀屋橋駅を「KH01」と表記する。京都方面に向けて番号が大きくなるようにし、出町柳駅は「KH42」に。支線は本線と区別するため、中之島線を50番台、交野線を60番台、宇治線を70番台とした。

駅ナンバリングは運賃表、駅名標、補助駅名標、駅構内路線案内図に表記しているほか、車内の停車駅案内図や液晶ディスプレイ案内表示(一部車両)、一部の駅出入口サインにも順次導入を図る。大津線にも今後導入予定だ。

その他、同社は指をさしながら意思を通わせるためのコミュニケーションボードを導入しており、一部駅ではタブレット端末による翻訳案内サービス(英語・中国語・韓国語)も実施。また、主要駅のきっぷうりば、改札口、トイレなどのサインの4カ国語表記化(日本語、英語、中国語簡体字、韓国語)も順次進めているという。