11月29日公開の映画『寄生獣』の完成報告会見が30日、東京・六本木ヒルズで行われ、主演の染谷将太をはじめ、深津絵里、橋本愛、東出昌大、山崎貴監督が出席した。

左から東出昌大、橋本愛、染谷将太、深津絵里、山崎貴監督

第27回東京国際映画祭のクロージング上映作品でもある本作は、1990年より『月刊アフタヌーン』(講談社刊)で連載され、単行本が累計1200万部を突破して世界中に熱狂的なファンを持つ岩明均の同名漫画が原作。ハリウッドが原作権を獲得したものの映画化されず、"手の出せない原作"としてお蔵入りとなっていたが、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』などを手掛けた山崎貴監督の手により待望の映画化となった。

本作の映画化が念願だったという山崎監督は「VFXの仕事を始めた頃からいつか映画されたらスタッフとして参加したいと思っていた作品。監督できてとても喜びを感じています。大事に大事にこのメンバーと丁寧に時間を掛けて作りました」と感慨深げ。その監督から望まれて主人公の高校生、泉新一を演じた染谷は「ミギーと感動的なシーンの芝居をした時、感極まった監督に『ミギーが見えました!』って言ったら、『頭大丈夫か?』と言われましたよ。見えるぐらいのやり取りが出来たような気になったんです!」とエピソードを。「本当に長い長い道のりで、ミギーとともに歩んできました。自分もミギーと出会って、涙が出そうになりました。僕も楽しめましたので、たくさんの方に楽しんで欲しいです」とアピールした。

この日登場した深津と橋本の女性陣も、染谷や東出と同様に山崎監督からの出演オファーを受けたという。顔面が割れるパラサイト女教師の田宮良子を演じた深津は「(顔面が割れることへの)抵抗は全くなかったです。むしろ『もっと割れろ!』と思いましたね。人間って欲があって嫌ですよね(笑)」と女優魂も。一方の橋本は「新一くんとの日常のシーンが多かったんですが、戦いのシーンを見た時に『こんなことやってるんだ!』と興奮しました。1人のお客さんとしての気分になったし、あれだけエンターテイメントに徹しているのに重いものが残っていて、凄いと思いました」と山崎監督の手腕を絶賛していた。映画『寄生獣』は、11月29日より全国公開。