俳優の妻夫木聡、リリー・フランキーが18日、都内で行われた、全国公開中の映画『ぼくたちの家族』のトークイベントに出席した。

左から、妻夫木聡、リリー・フランキー

実話を元にした本作は、『舟を編む』(2013年)などを手掛けた石井裕也監督が"家族"を描いた作品。脳腫瘍が見つかり、余命一週間と宣告された若菜家の母・玲子(原田美枝子)。記憶が曖昧になり家族への不満や本音を暴露する玲子を前に、父・克明(長塚京三)、長男・浩介(妻夫木)、次男・俊平(池松壮亮)は、団結せざるを得なくなる――というストーリー。

主演を務める妻夫木と普段から親交があるというリリーは、なぜかカバンを持って登場し、妻夫木は「リリーさんは5分前に着きました」と苦笑いしつつ、「興行成績とか抜きにして、一人でも多くの人に観て欲しい。『観て感じてくれ』っていうしかない」と胸を張ってアピール。一方のリリーは、「地味だけど良い作品。でも、観てると気持ちが重くて。ユースケ・サンタマリアが出てくるとほっとする」と笑いを誘い、妻夫木が大好きだという池松の好演を「相変わらず天才! 人間と子犬の中間のような、独特の空気感がある」と称した。

映画について、「最近、親父が手術して病院に行ってて。映画からは、病院のニオイが伝わってきたし熱を感じた」と真剣に話す妻夫木は、リリーに「性転換手術?」とすかさず突っ込まれ、「違いますよ!リリーさんは50歳までに結婚しなかったら、ゲイになるって言ってたんですよ」と笑いながら暴露。また、観客からの「家族とは?」という質問に、「仕事で成功するより、良い家族を作ることの方が大変。どんな家族も崩壊してるんだから」と答えたリリーは、「ブッキーは月1で家族旅行してるし、イベントにも常に家族が来るよね。メールしても親父や兄ちゃんと飲んでるって言われることが多い」と妻夫木の家族仲の良さを明かしていた。