井上三太のコミックを、園子温監督が映画化した『TOKYO TRIBE』の完成披露試写会が、6月16日に新宿バルト9で開催。鈴木亮平と、HIPHOPアーティストのYOUNG DAIS、清野菜名、竹内力、園子温監督が舞台あいさつに登壇した。

左から、園子温監督、竹内力、鈴木亮平、清野菜名

近未来の"トーキョー"を舞台に、ストリートギャングたちが大暴れする本作。「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨するメラ(鈴木亮平)と、「ムサシノSARU」に所属する海(YOUNG DAIS)。二人を取り巻くトライブ(族)を巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルを描く。

鈴木は「台本に『Tバック一丁でラップをするメラ』とあり、プロレスラーっぽい体を目指しました。過去最大の体重で、今より10kgくらい重いです。そのかいあって、町で『プロレスラーの人ですよね?』と声かけられました」と語り、笑いを取った。YOUNG DAISは、オーディションで役を勝ち取った北海道在中のHIPHOPアーティストだ。「不安でしたが、チャレンジしてみたいという気持ちが勝りました。がむしゃらにやらないと乗り越えられないと思いました」と興奮しながらコメント。ヒロインに抜擢された清野は「こんなに素晴らしい映画でヒロインをできるのは、これまでにないチャンスだと思いました」と喜びを語った。

園監督は「ものすごい世界観なので、最初は無理だと思った」と振り返った後「本物のラッパーをいっぱい出すとか、全部セリフはラップ、ミュージカルにしちゃえってことで。全員が吹き替えなしでアクションにトライしました。全部オープンセットで、最終的にはノリノリでやりました」と自信をもってアピール。

最後に、竹内力が登場。竹内は「強面のキャラクターは一度も演じたことがなかったので、自信がなかったです」とギャグを飛ばすと、会場は大ウケ。鈴木は現場の竹内について「良い意味で開いた口がふさがらなかった」と称えると、園監督も「町山(智浩)さんが『人間じゃない』と言っていました(苦笑)。かわいい映画、動物映画です」とコメントし、会場は大爆笑。竹内は、観客と共に映画を鑑賞した。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)より新宿バルト9ほかで全国公開。