俳優の鈴木亮平とラッパーのYOUNG DAIS(N.C.B.B.)が、園子温監督作品『TOKYO TRIBE』(2014年公開予定)でダブル主演を務めることが14日、明らかになった。

写真左:鈴木亮平(メラ役:原作画像の左端)、写真右:YOUNG DAIS(海役:原作画像の右端)
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原作は井上三太の人気漫画『TOKYO TRIBE2』で、1997年から2005年までファッション誌『boon』で連載された漫画。それ以前に書き下ろされた『TOKYO TRIBE』の続編で、架空の街"トーキョー"を舞台に、ストリートギャングたちの暴力と愛と友情を描いた。「ブクロWU-RONZ」のトップに君臨するメラと「ムサシノSARU」に所属する海(カイ)。物語は2人を中心に展開し、やがて"トーキョー"中のトライブ(族)を巻き込んだ激しい大抗争へと発展していく。

メラを演じる鈴木は、「日本を舞台にした、ヒップホップカルチャーとバイオレンスが融合したこの作品は、当時ヒップホップを聞きはじめていた自分にはとても強烈でした」と振り返り、「その作品で、しかもあのメラを演じさせていただくことに、興奮とともに多大なプレッシャーを感じています」とコメント。「原作の持つトゲを、よりシャープにとがらせた実写作品を目指していきたい」と意気込み、「憎しみの感情の蛇口をフル開放して、内面・外見ともに園作品にふさわしい強烈なメラを創り上げていきたいです」と気合十分の言葉を寄せた。

一方、相手役のカイには、北海道を拠点に活動するラッパーのYOUNG DAIS(N.C.B.B.)が一般オーディションから抜てきされた。鈴木とのダブル主演という大役に挑むYOUNG DAISは、「正直、驚きと信じられない思いでいっぱいです」と心境を伝え、「演技すること自体初めてなので"挑戦"をテーマに、そして自分の可能性を信じて、全てにチャレンジ精神を持って臨もうと思っています」と抱負。また、メラ役の鈴木については、「胸を借りるつもりで、体当たりでぶつかり、勉強させてもらいたいと思っています」と意気込み、「そして、皆さんに楽しんでいただけるよう、また自分自身楽しんで、海を演じれたら…と」とその覚悟を語った。

今年に入り、『HK / 変態仮面』『ガッチャマン』といった話題作への出演が続いている鈴木。本作では初の日本刀アクションと初のヒップホップに挑戦する。アクションシーンに備えて片手で木刀の素振りを毎日行い、ラップについては、プロのアーティストからの助言を受けながら、移動中や待ち時間に常に口ずさんでいるという。共演のYOUNG DAISについては、「同じ表現者同士、これまで磨いてきたお互いの表現をぶつけ合いたい」と語り、「ラップはYOUNG DAISさんが引っ張り、芝居は僕が引っ張ることで、どちらもレベルの高いものにしていきたいです」と意欲を見せている。