三菱航空機は、開発中の次世代リージョナル旅客機MRJに搭載するPurePower PW1200Gエンジンを、最終組み立てを行う三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(愛知県西春日井郡豊山町)で受領した。

P&WがMRJ用に開発したPurePower PW1200Gエンジン

装備品の艤装作業が本格化へ

このエンジンは、プラット・アンド・ホイットニー社(Pratt &Whitney:P&W)がカナダのミラベル航空宇宙センター(ケベック州ミラベル市)から出荷したもので、MRJの飛行試験機初号機に供される。エンジンはP&WがMRJ用に開発したもの。MRJの根幹をなすエンジンを受領したことで、今後、装備品の艤装(ぎそう)作業が本格化していくことになる。

P&Wの最新鋭エンジンPure Power PW1000Gシリーズは、同社の独自技術である「Geared Turbofan(GTF)」の採用により、タービンを高速回転させて最適な効率を得る一方、ファンを低速で回転させることにより大幅な燃費の向上と騒音の低減を実現する。これにより、従来機に比べ運航経済性と環境適合性の飛躍的向上を実現することができる。