箱根登山鉄道が今年秋に導入する新型車両3000形2両のうち1両が完成し、今月12日に入生田車両基地への搬入作業が完了した。

新型車両3000形の搬入作業の様子

3000形外観

3000形車両内部

新型車両3000形は、「伝統と現代性をあわせ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン」がコンセプト。車体前面には大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用している。外観は、深い緋色や茜色をベースとした「バーミリオンはこね」を基本色に、前面と側面にシルバーを配したデザインとなった。

車内は、箱根の自然をより効果的に見せる落ち着いた雰囲気の空間に。腰壁に木目調の化粧板を使用し、座席窓台や肘掛、テーブルなどに強化木を取り入れたほか、座席や床は暖色系を中心とした配色となる。その他、箱根登山電車初となるVVVFインバータ制御やLED照明を採用し、環境にも配慮した。

残る1両については夏頃に搬入予定とのこと。その後の試運転や機器調整などを経て、11月1日から営業運転を開始する予定だ。