俳優の林遣都、塩見三省、女優のいしのようこが7日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた時代劇『銀二貫』の完成披露試写会に出席した。

左から、いしのようこ、林遣都、塩見三省

髙田郁の同名小説を実写化した本作は、大阪・天満を舞台に、親を亡くした武士の子が丁稚奉公をしながら成長していく人情時代劇。寒天問屋井川屋の主人・和助(津川雅彦)に“銀二貫”で命を助けられた松吉(林)は、そこで丁稚として働くことになる。商人の道を歩むことに心が揺れる松吉だったが、井川屋で様々な人と触れ合い、数々の事件を乗り越えていく――というストーリーで、4月10日(毎週木曜 20:00~ 全9回)スタート。

時代劇に初挑戦した主演の林は、「この作品は僕の宝物。大事な役に僕を選んで頂いて、感謝の気持ちでいっぱい」と心境を語り、「苦しい毎日を送りながら一生懸命生きてる姿を見て、みなさんに元気を届けられれば」とアピール。また、井川屋の女衆・お里を演じたいしのは、「台本以上に涙もろいお里になってしまいました。みんなの熱を感じて、ついつい涙が出てしまう幸せな時間でした」と撮影を振り返り、松吉を厳しく指導する番頭・善次郎役の塩見も「熱い気持ちで思い切ってやった作品」と胸を張った。

3ヶ月間の撮影中は、撮影所の隣に住んで気持ちを切らさないようにしていたという林に対し、いしのが「良い意味で器用じゃない。真っ直ぐでひたむきに向かっていく姿に、なんて素敵な青年なんだと」と称賛すると、塩見も「松吉は林じゃないと出来なかった。私は若い人とはあまり話さないけど、彼とは気持ちを確かめ合っていきました」と大絶賛。そんな共演者2人の言葉に、「悩んだ時もあったけど、塩見さんが見ていてくれて何度も救われました」と感謝した林は、「津川さんが絶対に褒めてくれなくて。いしのさんからわざとやっていることを聞いて、旦那さんのようにずっと見ていてくれたんだなぁと思いました」とエピソードを明かした。