1983年に放映され、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録したNHK朝の連続テレビ小説の映画化作品『おしん』の初日舞台あいさつが12日、東京・丸の内TOEIで開催され、おしん役の注目子役・濱田ここね、上戸彩、泉ピン子、井頭愛海が登壇した。

左から、泉ピン子、濱田ここね、上戸彩、井頭愛海

今から約100年前の山形県の寒村で生まれたおしん。映画は、おしんが貧しい暮らしの中、生きる希望を失わずに力強く生きていく幼少期にスポットを当てて描く。上戸彩は母親ふじ役、ドラマでふじ役を演じた泉ピン子は、おしんの奉公先である加賀屋の大奥様・くに役、井頭愛海は加賀屋の長女・加代役に。おしんの父親・作造役はSMAPの稲垣吾郎が演じた。

濱田は「一番辛かったのは、親と離れ、雪の中で撮影したことです。でも、おしんから、人の前で弱音を吐かないことを学びました」と愛らしい笑顔で語った。『おしん』で濱田は、第37回山路ふみこ映画賞新人女優賞を受賞。泉は「老人賞っていうのはないのかな?」と笑いを取りながら、濱田に「辛い日々だったね。でも、歯をくいしばっている顔が出てるから。もう女優をやめちゃダメだよ」とエールを送った。上戸も「本当にここねは頑張った」と濱田を優しくねぎらった。

また、泉はもうひとりの子役・井頭愛海についてもベタ褒め。井頭は上戸と同じ事務所・オスカープロモーションの新人で、上戸と同じく、全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞して芸能界入りをした注目株。泉が「オスカーのイチ押しで、彩の次に来る子です。彩にも似てます。芝居がめちゃくちゃ上手い。剛力(彩芽)の後を狙ってるんだろ?」と言うと、上戸も「初めてお会いした時、私がコンテストを受けた時に似てるなあと。社長もそう言ってました」と笑顔でコメント。憧れの女性像について聞かれた井頭は「上戸さんとか、泉さんとか」と上戸たちの名を上げると、泉は「そつないねえ」と感心しながら、温かい視線を送っていた。