仙台市交通局はこのほど、地下鉄東西線駅名公募の集計結果を発表した。同線は現在、2015年度の開業をめざし工事中。駅名については便宜上、仮称を用いているが、有識者による駅名検討委員会で審議の参考とすべく、7月30日から8月31日まで公募が実施された。

地下鉄東西線に導入予定の新型車両2000系(イメージ)。画像は仙台市交通局提供

公募は、「駅所在地や周辺の町名または字名」「駅付近の公共施設名」「地域の名所旧跡、山河、通りの名称、公園など」「上記地名等と位置関係の分かる文言(方角等)とを組み合わせた名称」を選定基準として実施され、1,180件の応募が寄せられた。応募者の年齢層は10歳未満から70歳以上までと幅広く、応募者の89%は仙台市内在住者。宮城県内在住者を含めると、94%にのぼったという。

集計によると、現在仮称とされている「西公園」「六丁の目」「荒井」については、そのままの駅名が良いとの意見が全体の70%前後を占めた。とくに「六丁の目」については、仮称以外の駅名を応募した件数が全駅の中で最も少ない65件にとどまった。

一方、「青葉山」「川内」「連坊」については、近隣にある大学や高校などの名称を含んだ駅名の応募が多く見られた。仮称以外の駅名を希望する応募が最も多かったのは、東西線の起点駅となる「動物公園」で434件。応募数の多かった駅名として、「八木山動物公園」(214件)、「八木山」(116件)が挙がっていた。

なお、正式な駅名は、今後2回にわたって開催予定の検討委員会での審議と提言を踏まえ、今年12月までに決定する見込みとなっている。