9月28日公開の映画『そして父になる』のジャパンプレミアが17日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の福山雅治をはじめ尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、二宮慶多、黄升炫、是枝裕和監督が出席した。

左からリリー・フランキー、黄升炫、真木よう子、福山雅治、二宮慶多、尾野真千子、是枝裕和監督

今年5月の第66回カンヌ国際映画祭で10分間以上ものスタンディングオベーションを受け、審査員賞を受賞して世界の映画ファンから絶賛された是枝裕和監督の最新作となる本作。主演に福山雅治を迎え、"6年間育てた息子が取り違えられた他人の子どもだった"という状況の中、家族を問う切なくも愛おしい感動の人間ドラマを描く。

この日は"ジャパンプレミア"と題した試写会を実施。試写会前に舞台あいさつが行われ、壇上に上がった主演の福山雅治は「本当に感動的だったんですね。ただそれは、僕自身が『やったぜ!』みたいなものじゃなく、是枝監督がこの映画のためにかけた労力だったり上映にあたっての集中が報われた瞬間でした。カンヌの会場の皆さんも、監督の姿を見てボロボロ泣いて本当に感動しました」とカンヌでのエピソードを明かした。また、撮影現場を「すごく楽しかったです。本当に子どもたちに導かれて作った作品ですし、尾野さんや真木さん、それにリリーさんら大人たちの絡みも楽しかったです」と振り返った。

その福山が演じる野々宮良多の妻、みどり役を演じた尾野真千子は「若かりし日の頃から大好きで、こういう映画でご一緒するとは思ってもいませんでした」と福山のファンであることを告白。福山から「声が上ずってますよ」と指摘されながらも「歌手の福山雅治さんとお芝居をさせてもらうということで、(観客に対して)この緊張感、分りますよね? とても幸せな時間を過ごさせていただきました」と満足げだった。映画『そして父になる』は、9月28日より新宿ピカデリーほか全国公開(24~27日先行公開)。