落語家の笑福亭鶴瓶と子役の芦田愛菜、歌手の中島美嘉、俳優の中井貴一が2日、都内で行われた映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』吹替え版完成報告会に登場した。

映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』吹替え版完成報告会に登場した、左から中島美嘉、芦田愛菜、笑福亭鶴瓶、中井貴一

同作は2010年に公開された映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編となる作品。伝説の怪盗であり、グルーの最強の敵、エル・マッチョ役として、今作から同シリーズの吹替えチームに参加した中井は「意外と長くこの仕事をやってきていて、この歳になって初めての体験をすることはなかなかないんですが、鶴瓶さんがおやりになっているのを見て、自分もできるんじゃないかと思い、今回やらせていただきました(笑)」と、声優に初挑戦した理由を話すと、鶴瓶は「僕がアフレコをやっているときに1回中井さんが見にきて、鼻で笑って帰っていきました。僕はアフレコ収録に11時間もかかったんですよ。なのに(中井さんは)2時間くらいで撮り終えたらしいんですよ」と恨み節。さらに、結婚式などでも中井と同席することが多いという鶴瓶が「こういった場でのあいさつではいつもすべる。でも、結婚式のスピーチでは、(中井は)会場を爆笑させるんですよ。その後、僕が話してすべると、それをみて鼻で笑っているんですよ。腹立つ。本当のライバルですよ」と中井の"しゃべり芸"にまで腹を立てていた。

実際に吹き替えたシーン映像を観た鶴瓶は「声優に吹替えしてもらったんちゃうか。ほんま上手いやん! これ、誰も中井貴一やと思わへんやん!」と絶賛。「アフレコの延長みたいなもんですからね」と中井が平然と返答すると「それどういう意味や?」と鶴瓶が逆に質問。「僕たちがデビューしたときはワイヤレスマイクがなかったんです。だから映画の世界では、撮影時にとれなかった小さい声を必ずアフレコして入れていたんですよ。だから、映画撮影には必ずアフレコがあったんです」と中井が説明すると、鶴瓶は「元々(アフレコも)本職だということね」とようやく自分を納得させていた。

前回から鶴瓶とタッグを組んでいる芦田は、イベント中も、同作に登場する黄色い謎の生物・ミニオンの言語で鶴瓶と会話するなど、仲の良さを垣間見せつつ、前作から今作までの間にハリウッド映画などに出演したことにより「背が伸びた」と"成長したポイント"を明かした。一方、秘密組織の潜入捜査官であり、怪盗グルーの新しい相棒ルーシー役の吹替えを担当した中島は、自身の吹替えしたシーンを見るなり「恥ずかしさいっぱいです。自分の声を自分の顔以外で初めて聞いたのですが、こんな感じなんだって恥ずかしいです」と初々しくはにかんだ。 映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日より、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国公開。