全年代にわたり「終活」を知る人が多かった

ニフティとコムニコは27日、「ソーシャルメディアに対する"終活"の意識調査」の結果を発表した。同調査は、自身およびその家族がソーシャルメディア(Facebook、Twitter、mixi、LINE、Google+、ブログなど)を利用する20歳以上の男女を対象として、7月31日~8月5日にインターネット上で実施。500人(20代、30代、40代、50代、60代以上の性年齢別均等割付)から回答を得た。

「終活」という言葉を知っている人は62.8%

「終活」とは、人生の締めくくりをよりよいものにするための準備のことで、ユーキャン新語・流行語大賞の2010年候補語にも選定された。この「"終活"という言葉を知っていたか」との問いには、全体の62.8%が「知っていた」と答えた。年代別にみても、20代59.0%、30代64.0%と比較的若い年代においても認知されていることがわかった。

死後の情報が気になる人は約2割

また、全体の19.0%が「自分の死後のソーシャルメディアの扱いについて考えたことがある」と回答した。特に40代は23.0%と最も高くなった。

万が一の場合ソーシャルメディアで事実を伝えたい人は3割以上

ソーシャルメディアで事実を伝えたい人は約3割

お通夜や告別式の情報はソーシャルメディアで伝えたい人が多い

「(仮に家族が亡くなった場合)その友人・知人たちに対してソーシャルメディアを通し亡くなった事実を伝えたいと思うか」との問いには、34.6%が「伝えてほしいと思う」と回答し、自分が亡くなった場合にも31.2%が「ソーシャルメディアを通して伝えてほしいと思う」と答えた。「事実を伝えてほしいと思う」人のうち、お通夜や告別式等の連絡については、家族の場合も自分の場合も60%以上が「伝えたい(伝えてほしい)と思う」と回答した。

家族の情報は「残したい」が5割、自分の情報は「残したくない」が7割

自分の情報と家族の情報では意識に差がある

「ソーシャルメディアの情報(投稿された記事や写真、コミュニケーションの記録など)を残したいか」については、家族の情報は「残したい」「どちらかと言うと残したい」が合わせて49.2%であるのに対し、自分の情報は「残したくない」「どちらかと言うと残したくない」が合わせて71.6%となった。

家族の情報を「残したい」「どちらかと言うと残したい」と回答した人の情報の残し方については「インターネット上にそのまま残す」が46.7%、「データの形式で手元に残す」が43.5%、「本・アルバムなどの形式で手元に残す」が9.8%となった。

ソーシャルメディアの終活、「重要」は約4割

50代は半数近くが「重要」と考えている

「ソーシャルメディアの"終活"は重要だと思うか」との問いに「重要」と回答したのは全体の39.0%。年代別では50代が47.0%と最も高く、次いで40代の42.0%、20代の39.0%となった。また今後、ソーシャルメディアの"終活"について「考えていこうと思う」と回答した人は22.6%となり、理由としては「今からの時代では必要」「残された者に迷惑をかけたくない」などが挙げられた。

調査の詳細は「ニフティのプレスリリース」で閲覧できる。