不動産経済研究所は16日、2013年6月の首都圏マンション・建売市場動向を発表した。それによると、マンションの新規発売戸数は4,888戸となり、前月比では1.6%減少したものの、前年同月比では22.0%の大幅増となった。

地域別発売戸数を見ると、東京都区部が2,509戸(全体比51.3%)、都下が478戸(同9.8%)で、東京都のシェアは計61.1%。このほか、神奈川県が883戸(同18.1%)、埼玉県が325戸(同6.6%)、千葉県が693戸(同14.2%)となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は3,988戸で、月間契約率は81.6%。前月比では3.5ポイント増、前年同月比では2.9ポイント増加した。地域別契約率は、都区部が80.4%、都下が92.9%、神奈川県が80.6%、埼玉県が64.6%、千葉県が87.2%。

1戸当たりの平均価格は4,833万円で、前月比で62万円(1.3%)減、前年同月比で353万円(7.9%)増。1平方メートル当たりの単価は68.6万円で、前月比で0.7万円(1.0%)減、前年同月比で5.5万円(8.7%)増加した。

地域別の平均価格は、東京都区部が5,659万円(前年同月比10.2%増)、都下が4,604万円(同6.2%増)、神奈川県が3,995万円(同1.0%減)、埼玉県が4,130万円(同3.0%減)、千葉県が3,396万円(同2.5%減)。1平方メートル当たりの単価は、東京都が85.4万円(同10.3%増)、都下が57.5万円(同4.2%減)、神奈川県が55.3万円(同2.1%減)、埼玉県が56.9万円(同1.4%増)、千葉県が45.0万円(同4.4%増)となった。

新築マンション価格の推移(首都圏・近畿圏)2010年6月~2013年6月(出典:不動産経済研究所Webサイト)

即日完売は409戸(全体比8.4%)、フラット35登録物件戸数は4,567戸(同93.4%)。6月末現在の翌月繰り越し販売在庫数は4,221戸で、前月比で123戸減、前年同月比で775戸減少した。

一方、建売住宅の新規発売戸数は433戸となり、前年同月比で20.1%減、前月比で16.1%増加。

地域別発売戸数を見ると、東京都区部が125戸(全体比28.9%)、千葉県が128戸(同29.6%)、埼玉県が100戸(同23.1%)、神奈川県が73戸(同16.9%)、茨城県が7戸(同1.6%)となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は182戸で、月間契約数は42.0%。前月比で7.3ポイント減、前年同月比で5.4ポイント減少した。地域別契約率は、東京都が20.0%、千葉県が63.3%、埼玉県が13.0%、神奈川県が83.6%、茨城県が28.6%だった。

1戸当たりの平均価格は4,232.9万円で、前月比で420.6万円(9.0%)減、前年同月比で124.7万円(2.9%)減少。地域別平均価格は、東京都が5,006.2万円、千葉県が3,848.2万円、埼玉県が3,225.3万円、神奈川県が5,133.9万円、茨城県が2,457.1万円となった。

即日完売は4戸。6月末現在の翌月繰り越し販売在庫数(発売後6カ月以内)は751戸で、前月比で79戸増、前年同月比で83戸減少した。