フジテレビを退社し、フリーに転向した長谷川豊アナウンサーが14日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で開催された映画『生贄のジレンマ』の舞台あいさつに登場し、MCを務めた。長谷川は、主演の須賀健太と竹富聖花、金子修介監督、主題歌を歌ったMay’nと共に、絶妙な自虐トークを繰り広げた。

映画『生贄のジレンマ』の舞台あいさつに登場し、MCを務めた長谷川豊

土橋真二郎の同名小説を、『DEATH NOTE デスノート』シリーズの金子修介監督が上・中・下の3部作として映像化した『生贄のジレンマ』は、8月2日(金)に一挙DVDリリースされる。それを記念し、『生贄のジレンマ<上>』が、7月13日(土)よりユナイテッドシネマ豊洲で限定公開中だ。

長谷川は、フジテレビのニューヨーク支局時代に、経費の不正使用で降格処分を受け、今年の4月1日付で同局を退社。その後、自らブログを立ち上げ、報道内容に反論して大いに反響を呼んだ。本作が、生贄を捧げなければ全員が死亡するというサバイバル映画で、参院選も近いということで、長谷川は「もう、これ以上、生贄は作らせない!!」というコピーを掲げた「生贄党・長谷川豊」というポスターを手に登場。「さまざまな事情から現在、フリーアナウンサーをしております長谷川でございます」と自虐的に自己紹介をした。

主演を務めるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの須賀健太で、今回初めてキスシーンにトライ。長谷川は「私、バックがないのでどんな質問でもします」と、キスシーンについて突っ込むと、「緊張しました」と照れる須賀。長谷川が「何味?」と斬り込むと、須賀は「お芝居しているので、考えないようにしました」とはにかんだ。長谷川がさらに「朝から歯磨きは2回しました?」と聞くと、「しました。飴をなめたりもしました」と須賀はタジタジの様子だった。

続いて長谷川は、ヒロイン役の竹富に、須賀が演じた篠原純一役について「こういう男性に惹かれます?」とふると、彼女は「みんなが好きになる人はあまり好きにならない。たぶん篠原くんは好きにならないと思います」とバッサリ。須賀が「振られたってことですか?」と苦笑いすると、長谷川は「まるで公開で振られたみたいですね」と笑顔でコメント。また、May’nが「やっぱり偉い人は生贄にはしない。大事ですから」と言うと、長谷川は「やっぱり下々から?会社ってそういうふうにできていますからね」と、意味深発言。長谷川は、終始自虐的なコメントをはさみ、舞台あいさつを大いに盛り上げていた。