実写版『リトル・マーメイド』の監督を務めるジョー・ライト (C)BANG Media International

プライドと偏見(2005年)や路上のソリスト(2009年)などで知られるジョー・ライト監督が手がける実写版『リトル・マーメイド』に、新たな脚本家が加わった。

今回新たに起用されたケリー・マーセルの脚本により、長く人気を誇る人魚姫の物語が新しく映画化されることになるが、実のところケリーは最近、家族向きのおとぎ話とは程遠いELジェイムズ原作の官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の映画化作品にも脚本家として抜てきされている。

Deadline.comの報道によれば、同じくアダルトな内容の『SHAME -シェイム-』を手がけたアビ・モーガンが、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの古典童話を基にザ・リトル・エンジェル・シアター・カンパニー劇団が創り上げた人形劇をベースにして本作の初稿をすでに執筆したそうだ。

ウォルト・ディズニーのアニメバージョンが最も知られている『リトル・マーメイド』は、人魚のアリエルが父親に逆らって、自身の美声と引き換えに人間になる約束を海の魔女アースラと結ぶ物語。声を失ったアリエルは、エリック王子の心をつかもうとするが、意地の悪いライバルがエリック王子を横取りしようと誘惑する。

これまでに『つぐない』(2007年)なども手がけてきたジョーが、ワーキング・タイトルのティム・ビーヴァン、エリック・フェルナーらとタッグを組んで、今回英語での製作が初となる実写版の映画化に取り組むことになる。

本作は、ジョーがアクション作品『ハンナ』に取り組んでいた2010年当時から進行していた企画。今回の映画化に当たっては、1989年にディズニーがミュージカル化した作品よりもはるかに暗い内容で、1837年にアンデルセンが発表したオリジナルにより近い作風になると考えられている。

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