本尊88体の参拝が気軽に体験できる(右は第六十番札所・横峰寺(愛媛県)の大日如来)

弘法大使の足跡を訪ねる巡礼の旅「四国遍路」。八十八カ所の霊場を全て巡ると、全行程約1,300kmにおよぶ長旅になるという。その巡礼体験を東京にいながら1日でできる「1日で巡るお遍路さんin丸の内」が、4月18日より行われている。

数時間の巡拝で遍路のご利益が

同イベントでは、丸の内のJPタワーホール&カンファレンス(4階ホール)を会場として、四国霊場88体のご本尊とお砂を設置。八十八カ所の砂を持ち帰り、その砂袋を踏みながら礼拝していくと、実際に四国霊場をお参りしたのと同じ功徳があるとされている。

イベント開催の前には、札所寺院の住職方による開白法要が執り行われた

ご本尊とお砂は、第一番札所である霊山寺(徳島県)から番札所順に配置されている。同イベントは四国霊場開創1200年を記念して行われるもので、88体の出開帳ご本尊が四国を離れるのは77年ぶりであり、東京での開帳は初めてのことという。88体のご本尊は表情や手足の配置、趣がひとつひとつ異なり、ただ眺めているだけでも、心がスーっと軽くなるような気持ちになってくる。

全行程約1,300kmにおよぶ遍路旅は道のりの長さだけでなく、高低差も大きい道を行くこと、また、巡礼に当たって身なりを整えなければならないなど、準備や覚悟が必要となる。八十八カ所を実際に回り終えた時に発行される「結願之証」も、このイベントでもらえるため、これまで四国遍路の機会を待っていた人などは、まずは1日“お遍路さん”体験をしてみるのもいいかもしれない。

会場では巡礼用品や四国物産品の販売も行っている

開催は4月18日から4月25日の9時から21時まで。1日4部(各部定員700名限定)の入れ替え制で、入場料は、前売り券2,000円、当日券2,300円(中学生以下は無料)。当日券には限りがあるため、購入できない場合もある。