俳優の大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也らが13日、映画『藁の楯 わらのたて』(4月26日公開)の完成報告記者会見に出席した。

映画『藁の楯 わらのたて』の完成報告記者会見に出席した松嶋菜々子

三池崇史監督がメガホンを取った同作は、木内一裕の同名小説が原作。幼女を惨殺し福岡に潜伏中だった犯人・清丸国秀(藤原竜也)に10億円の懸賞金がかけられたことで全国民を巻き込んだ追走劇がはじまる。清丸を護衛する警視庁警備部SP・銘苅一基を演じた大沢は、「今までにないスピード感とスケール感と重厚感」と同作の魅力を語り、「日本映画はここまでできるんだと気づかされ、心が震えた作品になりました」と仕上がりに自信をのぞかせた。

一方、銘苅の相棒・白岩篤子を演じた松嶋は、三池組の初参加を「いい緊張感で、すごくメリハリのある現場でした」と笑顔で振り返った。役柄に合わせて、ショートカットで撮影に臨んだ松嶋。屈強なSPの中で紅一点だが、「男性に見えるように努力をしました」と動きやしゃべり方で白岩篤子の強さを表現したのだという。そんな松嶋を、三池監督は「すごい人」と絶賛。真夏の炎天下のアスファルトで横たわるシーンでは、三池監督から「本番だけでいい」と言われたにも関わらず、「仕事しながら岩盤浴しているみたいな感じなので、ちょっと得かなって」と言いながら、リハーサル中もそのまま横になり続けた。

その松嶋に警護される立場だった藤原も、「ものすごい暑い中で撮影していたので、松嶋さんも耐えていたなというか、(仕事と)向き合っているなという印象でした」と女優・松嶋をたたえた。全国民の楯となるSPに対して平気で悪態をつく清丸だが、「それはちゃんと謝りながら撮影しましたよ(笑)」と撮影秘話を明かし、会場の笑いを誘った。

左から三池崇史監督、松嶋菜々子、大沢たかお、藤原竜也