JR東日本は5日、同社初となる出力1,000kW以上の大規模太陽光発電設備(メガソーラ)を京葉車両センターに設置すると発表した。2013年度中の使用開始を予定している。

京葉線E233系

同社は自営発電所などの設備更新や、蓄電池駆動電車の試験、「スマートグリッド技術」の適用をはじめ、エネルギー分野の新技術導入に取り組んできた。また、これまでに東京駅、四ッ谷駅、平泉駅で太陽光発電設備も導入してきた。

こうした取組みの一環で、再生可能エネルギーである太陽光発電の導入を拡大して創エネを推進し、CO2排出量の抑制に取り組むべく、京葉車両センター(京葉線新習志野~海浜幕張間に立地)の未利用地に大規模太陽光発電設備が設置されることに。太陽光パネルの面積は6,600平方メートル、1日あたりの電力量は平均約2,700kWhで、これは山手線E231系(1編成)が約4周走った際に消費する電力量に相当するという。

発電した電気は京葉車両センターのほか、配電線を介して鉄道運行にも活用。太陽光で発電した電気の有効利用のため、同設備を活用し、電力系統を制御して電気を遠くへ送る技術も試験される。同設備の導入による想定年間CO2削減量は約500トンを見込んでいる。