JR東日本は8日、東北本線平泉駅を「エコステ」モデル駅として整備することを発表した。すでに改良工事に着手しており、設備の使用開始は6月末を予定している。

平泉駅の「エコステ」モデル駅完成イメージ。電車の後方に太陽光発電装置が

平泉駅は昨年11月、駅舎がリニューアルされた

「エコステ」とは、省エネルギー・再生可能エネルギーなどさまざまな環境保全技術を駅に導入する取組みで、中央線四ツ谷駅がモデル駅第1号となり、今年3月より本格稼動を開始している。

世界文化遺産・平泉への玄関口となる平泉駅では、駅東側の同社用地に、太陽光発電と蓄電池を設置。これらの組み合わせにより、晴天日において駅の使用電力のすべてを賄い、CO2排出をゼロとする「ゼロエミッションステーション」をめざすという。ホームや駅事務所にはLED照明を導入し、駅舎の断熱性向上のために遮熱塗装を施すなど、省エネにも努める。また、エコを実感してもらうべく、駅舎内にエコ情報表示盤も設置する。

「エコステ」モデル駅への取組みは今後も続けられる予定で、京葉線海浜幕張駅や中央本線小淵沢駅などで導入が検討されている。