4月13日公開の映画『舟を編む』の完成披露試写会が19日、東京・有楽町のピカデリー2で行われ、主演の松田龍平をはじめ宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、石井裕也監督が出席した。

左から黒木華、オダギリジョー、松田龍平、宮崎あおい、石井裕也監督

第135回直木賞作品『まほろ駅前多田便利軒』などの人気作家・三浦しをんの同名小説を映画化した本作。人と人との思いをつなぐ"言葉"を整理してその意味を示し、もっともふさわしい形で使えるようにする"辞書"にスポットを当て、その辞書(舟)を編集する(編む)人たちの姿を描く。

出版社の玄武書房で辞書編集部に異動となった主人公の馬締光也を演じた松田龍平は「コミュニケーションで言葉を扱うのが苦手な馬締が辞書を作る、と初めに聞いた時は面白いと思いました」とオファーの時を振り返り「何気なく使っている言葉を違う角度から見れる良い映画だと思います。今は辞書のデジタルだったりとスピーディーに答えが出る中、わざわざ辞書を引いて回り道をする面白さを知っていただければと思います」とアピールした。

本作のキャッチコピーは"マジメって面白い"。松田演じる主人公の馬締(マジメ)の名前にちなみ、登壇者全員に「この中で真面目な人は?」というMCからの質問にヒロイン・林香具矢役の宮崎は「皆さん真面目だと思いますが、黒木さんが真面目だと思います」と話し、「人それぞれに毒があると思うんですけど、黒木さんは真面目だけど毒があり、その毒にバランスがあって好きなんです。いつも可愛いな~と思いながら眺めていますし、個人的に一番好きな女優さんです」と絶賛。宮崎から名指しされた黒木は「ありがたいですね」と感謝の言葉を口にしつつ、「でも毒ってどういうことなんですかね?」と疑問を呈して会場を笑わせていた。映画『舟を編む』は、4月13日より丸の内ピカデリーほかで全国公開。