思春期の少年たちが抱く女子中高生への妄想を描き、写真集としては異例のヒットを記録した『スクールガール・コンプレックス』の映像化作品の公開が決定し、雑誌『Seventeen』で専属モデルを務めている森川葵が主演を務めることが7日、明らかになった。

映画『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』

同写真集を手掛けたのは、2007年に"記号的な女子校生"をテーマにした写真でキヤノン写真新世紀・優秀賞を受賞したカメラマン・青山裕企。被写体となる女子校生の顔をはっきりと映さず、スカートからすらりと伸びる足やブラウスの隙間からちらりと見える素肌などにフォーカスし、少年のうしろめたいような感覚を表現した。映画『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』は、写真集の世界観はそのままに、女子高の放送部を舞台に繰り広げられる青春ガールズムービー。少女たちの不器用で、真っすぐな恋心を描き出した。

高校3年の卒業間近に突然放送部に入部してきたチユキに心をかき乱される・マナミを演じた森川は、「原作の女の子のギリギリの美しさを映す、というものも忘れずそれを少し違った形でもみせています」と説明すると、「本当に存在する放送部の活動を見学しに行ったりもしたので、ほぼ忠実に再現された放送部の活動も注目して見て欲しいです!」とアピールした。一方、その放送部に波乱を巻き起こすチアキを演じたのは、門脇麦。「台本の中に流れている空気が、 高校生だった頃に感じていた女の子同士の独特な密度の濃い感じそのままで」と自身の記憶を比較し、「 あの頃の自分が一気に戻ってくるようなそんな感覚でした」と撮影を振り返っていた。

初めて公開された40秒の特報は、原作の世界観さながら、ほとんど顔を映さず、少女たちのささやき声で展開する。映画は8月17日に公開。

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