ネットで見つけたい! 自分にベストな住まいとは

インターネットで調べれば調べる程、困惑してくる住宅購入情報。どうすれば一番良い情報が入るのだろう…?

そんな方にネットで住宅を見分けるポイントをご紹介いたします。

■ポイント1 魅力的な物件を選ぶのではなく、消去法で選ぼう!

人生の一大イベント、せっかくだから後悔しないベストな物件をネットで探したい…そう思う方こそ魅力的な物件をピックアップするのではなく、消去法で選ぶのが大切です。

なぜかというと魅力的な物件に求めるイメージが万人共通だからです。利便性、新築、広さ、価格の手ごろ感、この3つがそろう物件は万人がベストだと思う物件ですが、これらがそろう物件はまれなのが現実です。

またこれらがそろう物件はネット検索に載るまでもなく、売買されているという現状もあります。ネット検索で選ぶには消去法で絞り込みをかける視点が大切です。

■ポイント2 住所の次に価格を重要視!

住所と間取り先行で検索をかけると、ついつい手の届かない物件に目を奪われがちです。また住宅購入は高額な買い物であるがゆえに、100万円、200万円の差につい無感覚になってしまいがち。実際に100万円といっても、それを稼ぐのには大変な労力がいります。さらに住宅購入には購入費以外の諸費用、住宅ローンの利息、固定資産税や都市計画税、マンションなら維持管理費に修繕費や建て替え費用の積立金がかかります。

また、子どもがいるなら教育費用や子育て資金、さらには将来に向けての貯蓄など、人生を長いスパンで見ても、いち家庭にはお金のかかるイベントが多く発生します。そんな大きなイベントを目の前にして多額の借金を行うのですから、100万円でも200万円でも少ないほうがいいのは言うまでもありません。また住宅価格は、相場より多く設定されているのが通常です。最初に重要なのは、価格の適正さを見極める目を養うことです。

■ポイント3 土地の価格評価額と、建物の価格評価額は異なる

いわゆる分譲住宅でつい忘れてしまいやすいポイントが、「土地の価格評価」と「建物の価格評価」は異なるという点です。土地の価格評価は、現在の日本では大幅な値上がりや値下がりがしにくくなっています。

これに比べて建物の評価額は、年々少なくなっていくのが現状です。購入しようと思っている分譲住宅の、現在の相場が仮に3000万円だとしても土地評価額が少ないか多いかで資産に残せる可能性は大幅に変わります。

土地評価額は公示価格や基準地価、路線価などから割り出すことが可能です。また建物評価額は国土交通省の建築統計年報による標準工事費から、大まかに割り出すことが可能です。

これらのポイントを踏まえて、消去法で手に入れやすい物件の中から魅力的な物件を選んでいく視点をとるのが、ネット検索での住居選びのポイントです。ただしネットではわからないことも多く、妥協したくないポイントも実際多く発生するはずです。価格の多くは上乗せ価格であるということを前提に、それらを踏まえて不動産業者に値引き交渉するという視点もプラスしていきましょう。