初日を迎えた映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』の舞台あいさつが22日、東京・有楽町のピカデリー2で行われ、主演の堺雅人をはじめ菅野美穂、尾野真千子、柄本佑、要潤、宮藤官九郎、西田敏行、椿鬼奴、金子文紀監督が出席した。

映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』の舞台あいさつを行った尾野真千子(左から)、堺雅人、菅野美穂

公開初日となったこの日は、主演の堺雅人ら8人のキャストと金子文紀監督が登壇。堺が代表して「男女逆転という変わった設定ですし、時代劇という時空を超えた世界ですが、見終わった後に心に届くようなストレートな物語ができたと思います。豪華絢爛な世界でお正月映画にもぴったりですし、純愛映画ですので年末の素敵な夜にも素敵だと思いますので、最後までこの作品を愛してくだされば非常にうれしいです」とあいさつし、「1年前の寒い時期に撮影をしましたが、見終わった後に皆さまの心に温かいモノが残ればと思っております」とアピールした。

劇中で軸となる堺と菅野は、意外にも本作が初共演。堺が「菅野さんは懐の深い女優さん。共演したらそれ以上に懐が深く、得体の知れない人で大きな人でした。いろんな顔を見せるので、一言では言い表せない面を持っていましたね」と語り、尾野真千子も「堺さんが言われた通り、顔がコロコロ変わりまして"ポ~"っと見とれてしまいました」と絶賛。一方の菅野は堺について「お会いする前は穏やかでニコニコしていて"草食系"男子のイメージでしたが、共演したら草食系とは違うマイペースで"植物系"男子でした」と感想を。さらに椿鬼奴も「お話をさせていただきましたが、素敵すぎて話を覚えていないんです。年が一緒なのは覚えているんですけど。堺さんも私も浅間山荘事件の年の生まれで…」と話して会場の笑いを誘っていた。

2010年10月に劇場公開し、誰も見たことがない男女逆転の世界が話題となった映画『大奥』の続編プロジェクトとなる本作。江戸時代で最も華やかな元禄期を背景に、世継ぎ問題に端を発し陰謀と愛憎が渦巻く"男女逆転 大奥"で、京より富と名声を求めて大奥入りした右衛門佐(堺雅人)と、徳川の血筋を絶やさないという責務を負わされた5代将軍徳川綱吉(菅野美穂)との、儚くも美しい究極の愛の物語を描く。