アラサー社員えみこ

どうもー。動画大好き男大好き、アラサーOL“えみこ”よ。私は今、何を隠そう表参道のイルミネーション街道を一人で歩いているの。周りを見渡せば、肩を寄せ合ったカップルばかり。一緒にマフラー巻いたりなんかしちゃったり、人目もはばからずにキスしているウカレ面もいるわ。

私ね、今日がクリスマスだってことをすっかり忘れていたの。こんな時によりにもよって表参道だなんて、マッチ売りの少女よりも孤独‥。ふぅ。でも私にはカネがあるわ。あの温かそうなレストラン、入って一休みしようかしら……。

レストランの食卓で七面鳥を囲むメリークリスマス

かぁ~。やっぱりウィスキーはロックに限るわね。手っ取り早く酔ってしまいたいからトリプルで頼んだら、「当店はダブルまでのご用意しかありません」なんて突っぱねられたわ。それはそうと、向こうのテーブルの若い連中が七面鳥にかぶりつきながらキャッキャキャッキャの大騒ぎ! んまぁ~羨ましいったらないわね‥。頭にきたから、とっておきの動画を見せつけて冷や水を浴びせてやるわぁ!

「鳥」(C) 1963 Universal Studios All Rights Reserved

“サスペンス映画の神様”アルフレッド・ヒッチコック監督による、パニック・サスペンス映画の傑作「」よ。カモメやカラス、スズメといった日常でも馴染みの深い鳥達が、群れをなして人間を強襲するの。“神の目”とも言われる鳥の目線に立った効果的なアングルや、徐々に鳥達が増えていく不安感を煽る描写は秀逸。1963年公開の映画なのだけど、その恐怖と戦慄が色褪せることはないわ。これを見たらお鳥様が恐ろしくって、呑気に七面鳥なんて食べられないはずよ!

って、誰一人見向きもしやしないじゃないの! スマホ片手に突っ立っている私、なんだかバカみたい。ん? そういえばこの子達、合コンでもやっているのかしらね。男の子達が狩人の目をしているわ。

恋人を求めて“クリスマスコン”で盛り上がるメリークリスマス

はは~ん。これが巷で噂のクリスマスコンってやつね。そうならそうと早く言ってほしいわよね。完全に私の出番じゃないの! え? お前みたいな幸が薄そうなおばはんに用はないですって? キィ~~~頭にくる! あんた達なんかが軽々しくお持ち帰りできるほど、女は安くなくってよ! 目ん玉かっぽじってこの動画を見ればいいわぁ!

「セックス・アンド・ザ・シティ2」(C) Warner Bros. Entertainment Inc. and Home Box Office, Inc.※配信は12月31日まで

自由の街ニューヨークに暮らす4人の女性達の恋模様と友情を描いた、テレビシリーズから続く大人気映画の続編「セックス・アンド・ザ・シティ2」よ。今作では彼女達、現実逃避を兼ねてアブダビで豪遊バカンス。タイプの違う4人の女ゴコロが赤裸々に描かれていて、世界中の女性から「共感できる!」と支持を集めているわ! その一方、現実主義な女のホンネに男性陣にはチクリと刺さる面もあるわね。下心丸出しの男子諸君! 爽快なガールズトークの前にひれ伏すといいわ!

って、ちゃっかり全員お持ち帰りされちゃっているじゃない! 私というマドンナを放っておきながら、舐め散らかしたものね! はぁ。もう帰ろうかしら。なんだか無気力になっちゃった。

雪が降る中寄り添い合う、ホワイトメリークリスマス

あら! 雪よ雪! ホワイトクリスマスじゃないの! 視界に入る全カップルがロマンチックなムードに笑顔を浮かべているわ! なに? 何々? べーったりくっついちゃって! 世界はあんた達を中心に回ってなくてよ! 寒い! 寒いわ! 身も心も極寒よ! スマホスマホ‥。スマホはどこ? 私の王子様、私を癒やしてぇ!

「白竜 シノギの報酬Ⅰ」(C)2006日本文芸社/天王寺大/渡辺みちお/クリエイト21

構成員数わずか数十人の黒須組の若頭・白竜を中心に、組のシノギ(収入を得るための手段)とそれに絡んだ敵対勢力との抗争を描いたハードボイルドなVシネマ「白竜 シノギの報酬Ⅰ」よ。白竜こと白川竜也を演じるのは、俳優・歌手の白竜さん! なんの因果か同名なのよね。頭脳明晰で度胸もある、男の中のお・と・こ(ハート) 私の王子様…。

はふぅ~。えみこキュンキュン! やっぱり、ホワイトと言えば白竜よね。どこかに白竜みたいないい男はいないの!? ん? サンタクロースの格好をした男の子がこっちに近付いてくるわ。なに? 何々?

子どもと戯れるメリークリスマス

へ? 飴玉やるからおばはんいいから黙って金よこせ? んまぁ~なんて生意気なの! ペッ シッシッ かわいい顔してなんなのよあんた! へ? このクソババアただで済むと思うなよですって? んぎゃ~なんておぞましいガキなの! 悪魔よ悪魔! 悪霊退散よ! この動画を見て怯えるがいいわぁ!

「オーメン2/ダミアン」(C) 1978 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

頭髪の下に666の数字が刻まれた、悪魔の子ダミアンを巡る古典ホラーの名作「オーメン2/ダミアン」よ。ダミアンに関わる人達が次々に謎の死を遂げていく様には、身の毛もよだつわ。ちなみに666という数字は聖書の中で“獣の数字”として紹介され、忌み嫌われている数字でもあるの。映画はシリーズ化されて、最終決戦の3作目では遂にそれまで無敵だったダミアンも死に絶えることになるわ!

って、しまった! ガキに2作目を見せてしまったわ。2作目は救いようのない展開、ダミアンの圧勝じゃないのよ‥。 え? 動画を見せてくれたお礼に、チョコレートくれるですって? チョコレート‥。おいしいわ。

はぁ~。ようやく家に着いた。散々な一日だったけれど、クリスマスも捨てたものじゃないわね。紹介した作品はVIDEOストアでチェックできるから、私と同じようなシーンに直面した人はぜひ動画を見てアンチクリスマスを唱えるといいわ。それじゃあみなさん、メリークリスマス!

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