タレントのマツコ・デラックス、井筒和幸監督が7日、東京・新宿ピカデリーで映画『黄金を抱いて翔べ』の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。

映画『黄金を抱いて翔べ』の大ヒット御礼舞台あいさつを行ったマツコ・デラックス(左)と井筒和幸監督

本作の大ヒットを記念し、メガフォンと執った井筒監督が登場。「劇場出たらバ~っとフェイスブックやツィッター、何でもいいからバ~っと広めて下さいよ」と笑わせ、20数年前に髙村薫の原作に出会ったことを明かして「これは絶対映画化は無理だと思ったね。もの凄いスケールで描かれた原作だから、当時は40になる前で、力量もなかった。いつかやってやろうという前に、無理だと思ったのが正直なところだね」と当時の心境を語った。

また、井筒監督たっての希望で本作に特別出演したマツコ・デラックスも途中から登壇。「もうちょっと監督が使ってくれると思ったけど、小さい画面で見たらこれくらい! 1回目は気づかなったんだから」と不満顔。さらに映画のポスターに並んでいる妻夫木ら俳優陣を品定めし始め、「私ならそうね~。用途によって違うのよ。最終的に重いことをしていただくんですけど、西田(敏行)さん以外なら誰でもいいです。青木崇高君がいいかも。乱暴に言ってくれるぐらいがいいから。(青木以外は)ジェントルマンでソフト。(NHK大河ドラマ『平清盛』で演じている)弁慶のままがいいな~。弁慶対弁慶よ!」と話して会場を笑わせた。

同作は、ベストセラー作家・髙村薫のデビュー作で、日本推理サスペンス大賞を受賞している犯罪小説『黄金を抱いて翔べ』を井筒和幸監督が映画化。過激派や犯罪者相手の調達屋をしている幸田(妻夫木聡)は、大学時代の友人・北川(浅野忠信)から、大阪市の住田銀行本店地下にあるという金塊強奪計画をもちかけられる。北川が幸田とともにメンバーに選んだのは、システムエンジニアの野田(桐谷健太)、北川の弟・春樹(溝端淳平)、爆破工作のエキスパートで国家スパイの裏の顔を持つモモ(チャンミン)、元エレベーター技師でチームの相談役でもあるジイちゃん(西田敏行)。だが、計画が進むにつれて彼らの周囲で謎の事件が次々と発生し、強奪計画は思いもよらぬ方向へと進んでゆく。