近畿日本鉄道は11月10~11日、「鉄道の日」記念イベントとして「きんてつ鉄道まつり2012」を開催する。今年は例年の五位堂検修車庫(奈良県香芝市)に加えて、高安車庫(大阪府八尾市)でもイベントを開催し、2会場制とする。

新型観光特急「しまかぜ」

今年の目玉といえるのが、高安車庫での新型観光特急「しまかぜ」の展示。近鉄が伊勢志摩地域の活性化を担う"切り札"と位置付ける「しまかぜ」は、6両編成2編成が新造され、2013年3月に導入される予定。客席車両のほか、大きなガラスを配した展望車両や2階建て構造のカフェ車両、個室やサロン席を有するグループ席車両などを備えた編成となる。

高安車庫ではこのほか、トラバーサーの実演や洗車体験などを実施。一方、五位堂検修車庫でも、毎年人気を集めている「床下ピット探検隊」や40トンクレーンの実演、近鉄電車第1号電車の展示、鉄道部品の販売などを行う。

なお、イベント開催日は両日とも高安駅(高安車庫の最寄駅)に急行を臨時停車させるとともに、五位堂駅(五位堂検修車庫の最寄駅)と高安駅間を団体専用列車「楽」で移動する「楽号乗車体験ツアー」も実施される。各日4往復(8列車)の運行で、乗車券(旅行券)は当日各会場において片道500円(大人・こども共通)で発売される。定員は1列車200名。