アーノルド・シュワルツェネッガー(右)とマリア・シュライバー(左) (C)BANG Media International

俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが、映画『ダイ・ハード』(1988年作)と『ザ・ロック』(1996年)と名作アクション映画の出演オファーを断っていた過去を明かしている。

両作品の脚本の出来に満足できなかったというシュワルツェネッガーは、『ザ・ロック』のプロデューサーを務めていたドン・シンプソンが自身のトレーラーに完璧に酔っ払った状態で入ってきて、ジェリー・ブラッカイマーの手作り脚本を手渡された時のことを次のように振り返った。

「『ほら、この脚本を見ろよ。でも読んじゃだめだ!』ってドンが言ってきたんだ。これで分かるだろ。彼は酔っ払っていて、支離滅裂だったんだ。だから僕は『ドン、君が見せてくれないならこの企画に関われない。脚本をそもそも読むなって言うんだからね! もっと企画を煮詰めてから出直してきたらどうだい』って言ったんだ」

こうしてシュワルツェネッガーに追い返されてしまったドンはご立腹。その後にニコラス・ケイジにアプローチし、『ザ・ロック』は彼が出演することになった。

一方の『ダイ・ハード』については、脚本の一部を渡されたというシュワルツェネッガーはエンパイアオンラインに「未完成の状態の脚本だったんだ。なのに僕に『これに出ないか』って言ってきたんだよ。ジョエル・シルバーとは『プレデター』で組んでいたんだけど、『ダイ・ハード』は彼の次回作だった。だから話し合いは持ったんだけど、ジョエルは結局ブルース・ウィリスを選んだんだ」と明かしている。

今後のシュワルツェネッガー最新作は『エクスペンダブルズ2』。カリフォルニア州知事の任期を終え、本作で実に9年ぶりにアクション作に復帰した彼は、敵に捕えられ拷問を受けていたところをエクスペンダブルズに救出され、新たに仲間に加わるリーダー・トレンチを演じている。本作は10月20日に日本公開予定。

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