100万枚ものデジタル映像が使われるデジタル掛け軸

9月29日(土)と30日(日)の2日間、「月の名所」として全国的に知られている高知県桂浜公園で、仲秋の名月を龍馬とともに眺めるイベント「桂浜観月会」が開催される。

今年は"灯り咲く、月夜の浜とデジタル絵巻"をテーマに、「デジタル掛け軸(D-K Live)」と土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)作家による灯火などで、いつもとは違った月の名所・桂浜を演出する。

29日にはオープニングセレモニーを行い、日本でも数少ない実力派のスチールパンユニット「COSMO.S」を迎えてのライブ演奏を実施。演奏時間は、18時~18時30分、19時30分~20時の2回。

「COSMO.S」は、スチールパンバンド「SUPER HAPPY BROTHERS」の馬詰氏と、アンビエントバンド「SPIRITUAL BOOSTER」の田村氏のツーピースユニット。

カリブの楽器スチールパンの音色とアンビエント(環境音楽)と表現される電子音楽が桂浜の自然と絶妙に融合し、会場を緩やかに盛り上げる。30日の演奏時間も29日と同様に18時~18時30分、19時30分~20時となっている。

桂浜の龍王岬では、今年の「桂浜観月会」のハイライトの一つである、世界的なデジタルアーティストの長谷川章氏よる「デジタル掛け軸」。

100万枚のデジタル映像をランダムに組み合わせ、プロジェクターで雄大な自然に映写して幻想的な空間を作り上げるの空間照明アートで、今回は龍王岬をライトアップし、昼間の姿とは一変させる。公開時間は29日、30日ともに、18時00分~21時00分。

そして、月夜の桂浜を中心に桂浜公園を彩る、土佐典具帖紙アート「hamadawashi」によるアート照明"waka"と"CUBE"。「hamadawashi」は、人間国宝に指定された手すき和紙職人、祖父浜田幸雄氏の後継者、四代目浜田洋直氏と、弟・治氏による土佐典具帖紙アートのブランド。

ちなみに土佐典具帖紙は「カゲロウの羽」とも表現され、厚さ0.03ミリと世界一薄くて強い手漉き和紙(国の重要無形文化財)だ。公開時間は29日、30日ともに、18時00分~21時00分。