そのキャリアで2億2,000万以上のアルバムセールスを記録したビージーズのロビン・ギブ (C)BANG Media International

今年5月にがんとの闘病の末に息を引き取ったビージーズのロビン・ギブが、生前にFBIの捜査対象になっていたことが明らかとなった。

1968年に結婚して2子をもうけ、1980年に離婚しているモリー・ホリスの弁護士を殺害するためにヒットマンを雇ったという趣旨の脅しをしていたとのことで、FBIが当時捜査に乗り出していたと報じられている。

今回情報公開法によって新しく公表されたFBIの資料によれば、ロビンはマイアミの自宅からロンドンの弁護士事務所ヘイモン&ウォルターズに対して「君らがしたことは限界に達している。もう契約はなしだ……もう時間の問題なんだ」という電報を送っていたらしい。これを受けて同弁護士事務所は、FBIに「ギブ氏から命に対する脅しの趣旨の電報を多数受け取っている」と通報したという。

この件についてFBIは、当時人気の絶頂にあったロビンをいかに刺激せずに捜査し、その後の行動を取るかを検討していたようだ。ただ、ロビンの弁護団はFBIに対して、ロビンは「音楽のキャリアを考慮して、そんな脅しをするほど馬鹿ではない」と書簡を送付。この事件はモリーとその弁護団が起訴を取り下げたことから、1981年3月に捜査は終了している。

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