女優の米倉涼子が10日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークのアンバサダー劇場でロングラン公演中のミュージカル『CHICAGO』に主演し、ブロードウェイデビューを果たした。

アメリカ・ニューヨークのアンバサダー劇場でロングラン公演中のミュージカル『CHICAGO』に主演した米倉涼子(左)
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『シカゴ』は、現在ブロードウェイで続演16年目を誇る世界的ヒット作。禁酒法時代のシカゴを舞台に、二人の女殺人犯ロキシーとヴェルマが敏腕弁護士の手を借りて一躍マスコミの寵児となっていくさまを、ダンス満載でシニカルかつユーモラスに描く。

米倉は、2008、2010年に公演された日本版に主演。その演技を評価され、3月にブロードウェイデビューが決まった。日本人がアジア系以外のアメリカ人の役柄を演じることはブロードウェイ史上初となり、日本人女優がブロードウェイのロングランミュージカルに主演することも史上初となった。

米倉は1年半以上かけて英語を猛特訓していたが、初日の舞台では、英語での演技が初挑戦とは思えないほど流暢なせりふ回しと発音で、2時間半の舞台で生き生きとエネルギーに満ちたパフォーマンスを見せた。フィナーレでは、約1,100人の観客がスタンディング・オベーションで迎え、感極まった米倉の目からは涙がこぼれた。

公演を終えた米倉は「今でも手が震えるほど緊張しましたが、同時に心から楽しみました。これまでの苦労もすべて生きている証だと思えます。始まったばかりですけど、もし次があるなら絶対に挑戦したい」と喜びを爆発させた。

ニューヨークでの米倉の主演舞台が7月15日まで上演後、8月30日から9月16日の期間、日本凱旋公演としてアメリカ版ツアーカンパニーとともに東京・赤坂ACTシアターで来日公演を行う。

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