同映画のプレミアでこの作品について「ブラッドと彼のご両親のサポートがあったからここまでやり遂げることができた」と話していたアンジー (C)BANG Media International

アンジェリーナ・ジョリーが、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォの名誉市民の称号を授与されることが明らかとなった。

この称号は、アンジェリーナが自身の監督デビュー作となった『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー』(2011年作)でボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下のセルビア人男性とボスニア人女性の恋愛を描くなど、ボスニアにおける戦争の窮状を世界に発信したことに対して敬意を表し、授与されるもの。

ある関係者はUSウィークリー誌に対して、アンジェリーナが「サラエヴォやボスニア・ヘルツェゴビナで起きた戦争の真実を世に広め、人道活動や民主主義に貢献し、さらに人種や宗教、文化の背景が異なる人々をつないで寛容の精神を訴えた。政府関係者はそのことに敬意を表したいのです」と明かしている。名誉市民の受賞者は、5月3日にサラエヴォ・カントン国会議事堂で栄誉を受けるという。

アンジェリーナは昨年、同監督デビュー作で首都ボスニアの映画祭の「ハート・オブ・サラエボ」賞を受け取った経緯もあり、受賞の際に同国に対する愛を泣きながら訴えていた。「この国を愛しています。止められないなら泣いてしまうでしょう。この映画は、その昔ここで起きた状況に世間の目を向けるチャンスでした。注目を集め、この国の人々が経験したことを世間に思い返してもらうきっかけとなることを願っています。昨年はこの国の素晴らしい人たちと一緒に過ごし、これほど統制がとれて才能のあるクルーと仕事をした経験はありません」とスピーチしている。

(BANG Media International)

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