2007年に一夜限りの再結成を果たしたレッド・ツェッペリンのロバート・プラント(左)、ジョン・ポール・ジョーンズ(中)、ジミー・ペイジ(左) (C)BANG Media International

2007年にロンドンの「O2アリーナ」で行なわれたレッド・ツェッペリン、19年ぶりの復活ライブの興行収益から、オックスフォード大学へ2,600万ポンド、日本円にして約33億6,700万円(2012年3月2日時点)が寄付された。

2006年に他界したアトランティック・レコードの創設者アーメット・アーティガンへの追悼として行なわれた同公演のチケット価格は125ポンド(約16,000円)。収益は、アーメット・アーティガン・エデュケーション・ファンドに送られた。

アーメットの妻ミカ・アーティガンが今回、人文学部の学生を対象とした奨学金支援のため、同基金からオックスフォード大学に寄付することになった。同大学900年の歴史において、最も高額な寄付の1つだという。「ザ・ミカ・アンド・アーメット・アーティガン・グラデュエート・スカラーシップ・プログラム・イン・ザ・ヒューマニティーズ」は、文学や歴史、音楽、そして芸術史を学ぶ学生の金銭援助をするもので、15枠の奨学金から始め、年35枠まで数を増やしていく予定だという。

ミカとツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズは、このプログラム開設を見届けるため、オックスフォード大学を訪問した。ジョンは「ライブの収益がこのプログラムに送られたことをとても誇りに思う」と語り、一方のミカは「アーメットと私にとって、歴史、音楽、言語、文学、芸術、そして考古学を学ぶことが、人生最大の喜びの1つです。世界中に多くの争いがあるこの時代に、時間を越えて続いていくあらゆる文化の人々を団結させ、人々がお互い理解するために人間としての能力を高め、世界をより人間らしい場所にすることを支援することは、とても重要だと私は信じています」と同プログラムに寄せる思いを語った。

(BANG Media International)

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