札幌市の上田文雄市長がこのほど行った記者会見で、路面電車(札幌市電)のループ化について言及し、西4丁目停留場とすすきの停留場を結んで狸小路近辺に新しい停留場を設ける意向を明らかにした。市電に導入される新型低床車両のデザインも発表されている。

札幌市が発表した新型低床車両のデザイン。来年春にデビューさせるという

会見によれば、路面電車のループ化は2014(平成26)年度の実現をめざし、検討されてきたという。西4丁目停留場とすすきの停留場を結ぶ区間では、札幌駅前通に「サイドリザベーション」と呼ばれる方式を導入。電車は車道の中央ではなく、歩道側を走ることに。途中、札幌を代表する商店街のひとつ・狸小路付近に、新たに停留場も設置する意向だという。

札幌市電は現在、1日2万人以上が利用している

会見で上田市長は、「(西4丁目停留場とすすきの停留場が)切れていることにより、行きたい所に遠回りしなければならないことから、利用を抑制されることがあったと思います。電車の使い勝手をよくすることによって、街を歩く、あるいは回遊性のある活動を保障することに役立つと考えているところです」と述べている。

今後は市電の札幌駅への延伸が大きな争点になるのでは、との指摘に対しては、「新幹線が札幌駅に来ますという正式決定が年度内にあるとお聞きしており、やはり駅からの市電は必要なのではないか。駅との接続は非常に大事な論点だと思っております」と発言した。

札幌市電で新たに導入される低床車両は、市民から寄せられたアイデアを参考にデザインされ、「札幌にふさわしい、シャープでモダンなデザイン。平成25(2013)年の春にデビューさせたい」(上田市長)とのこと。ループ化や新型低床車両の導入、経営の効率化など、路面電車事業の基本的な考え方を路面電車活用計画として策定し、今年度中にまとめる予定としている。