米国ミネソタ州に本社を持つ化粧品会社「アヴェダ」が10月27日より販売している年末、クリスマスギフト「ホリデーギフト2011」の売れ行きが好調だ。
1978年に創設された「アヴェダ」。「エスティローダー」の1ブランドでもある「アヴェダ」は、全世界の先住民族やコミュニティとコラボレーションし、商品を開発する一風変わったビジネスモデルを展開している。
例えば、1992年からスタートしたブラジルのアマゾン川流域の先住民族「ヤワナワ族」とのコラボレーション。ヤワナワ族が儀式でボディペインティングとして使っている100%天然素材であるウルクという染料を口紅に使えないか、アヴェダが交渉。
さらに、ヤワナワ族が経済的に自立するために、搾取されていた土地の返還や、太陽エネルギーシステム、学校、浄水設備といった生活面での支援を行い、パートナーシップを結んだ。
結果、ヤワナワ族の人口が3倍になり、アヴェダの口紅の売り上げが4倍に増加。
今回、期間限定販売の「ホリデーギフト2011」も、ネパールの先住民とのコラボレーション企画で、今年で4回目になる。
パッケージの包装部分に、12世紀から続くネパールの伝統産業「ロクタ紙」を使っており、約3,800人の男女の雇用を生み出した。ロクタ紙は、1,000年以上前から、ヒンズー教や仏教の経典に使われている。