1993年にヘロインとコカインの過剰摂取による心不全で、23歳という若さで急逝した米国の俳優リバー・フェニックス。撮影中に亡くなったことにより未完のままとなっていた作品が2012年に公開されることが明らかになった。

The Hollywood Reporterの取材によると、オランダ人映画監督・ジョルジュ・シュルイツァーは現在、お蔵入りとなった映画『Dark Blood』を再編集中であることを明かしたという。また、リバー演じる青年の吹き替えには、リバーの実弟でもある俳優・ホアキン・フェニックスを起用するためのオファーを計画しているとのことだ。

『Dark Blood』でリバー・フェニックスが演じたのは、世界の終焉を待ち望みながら砂漠にある核実験施設で暮らす世捨て人。そこにある日、ジュディ・デイヴィスとジョナサン・プライス演じるハリウッドのセレブスターのカップルがシェルター探しのためにたどり着き、以降彼らとの関係に翻弄される様子が描かれる。

映画の公開に向けては、現在、オランダ系の制作会社・Eyeworksが権利関係の処理の交渉に当たっているという。制作会社は、著作権の問題により、映画公開時にはタイトルが変更される可能性もあると説明している。