女優の檀れいが19日、都内で行われたWOWOWの連続ドラマ『造花の蜜』制作発表記者会見に出席した。

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『造花の蜜』は、『恋文』で第91回直木賞を受賞した連城三紀彦の同名小説をドラマ化したもので、脚本に「ちゅらさん」の岡田惠和、監督に『アンフェア』の小林義則を迎え、スリリングでスピーディなサスペンスとなっている。事件はある幼児誘拐事件から始まるが、犯人は身代金を要求せず警察は翻弄される。前代未聞の誘拐事件は人質の保護により解決に向かうかと思われたが、これは幾重にも重なる巨大な事件の序章に過ぎなかった――というストーリー。檀は、事件に関わる男たちを翻弄する蘭と名乗る謎の美しい犯人役を演じている。

会見には、蘭を演じた檀と警視庁刑事・橋場役の田辺誠一、印刷工場従業員・川田役の玉山鉄二、小林監督、脚本の岡田が出席し、小林監督は「全4話ですが、最終章は原作にないオリジナルストーリー。渋谷のスクランブル交差点での身代金渡しのシーンは見どころです」と作品をPR。謎の美しい犯人役を演じた檀は「とても恥ずかしかった。何で私こんなに格好つけて、スカしてんだろ? って。でも、私が一番完成を心待ちにしているかも」と、笑顔であいさつした。

誘拐事件解決のスペシャリストという田辺は「展開が面白い作品です。普段は僕、落ち着きがないんで、たまにこういう役をやるとうれしいですね」と、頭脳明晰という役どころに満足げ。蘭に翻弄され"働きバチ"にされてしまうという役の玉山は「檀さんに毎日のようにののしられてました……。撮影が終わる度に『ごめんね』って謝られてたんですが。普段、僕はドSだと思ってたのに、結構居心地が良かった」と話し会場を笑わせていた。また、撮影中は檀に『こういう女性にひっかかっちゃダメだよ』と言われていたという玉山は「僕は姉が3人いるので、女性のそういうところはいっぱい知ってるので大丈夫です」と余裕の表情。一方、田辺は「僕は40過ぎたし、ひっかかっていいかな」とニヤリ。檀は「女性っていくつも顔を持ってるんです。こんな2人を翻弄する蘭はかっこいい」と、ひっかかっちゃダメと言いながらも蘭に魅力を感じたようだ。

また、今まで演じることが多かった"悩んで泣いたりする女性"と蘭のような"男性を翻弄する強い女性"について「私の中にもそれぞれに共通点はあると思う。でも男性に対して計算というかワナが得意ではないですね。人見知りだけど、仲良くなると素のまんまです」とコメントした檀は、今年7月に俳優の及川光博と結婚したばかり。報道陣から新婚生活はうまくいってる? と聞かれると「もちろんです!」と笑顔で答え、会場を後にした。

連続ドラマ『造花の蜜』は、11月27日(22:00~)よりからWOWOWで放送予定。(全4話、第1話のみ無料放送)