国内最新のシェラトンは広島に

今年3月に開業した「シェラトンホテル広島」

国内に8軒あるシェラトン。最も新しい「シェラトンホテル広島」が開業したのは今年3月のこと。中国地方初進出となる同ホテルは稼働率80%以上と好調だ。

最大の特徴は、JR広島駅隣接という立地、客室面積35平方メートル以上と広島市内のホテルの中でも随一の広さを誇る点が挙げられる。「世界基準のホテルを広島に」(シェラトンホテル広島総支配人・山本博之氏)と開業した同ホテルは現在、宿泊客の約2割が外国人客。今後は3割まで増えると見られ、シェラトンが世界ブランドであることを実感する。

さて、ご存知の方も多いかと思うが、シェラトン ホテル&リゾートは、ウェスティンやセントレジスなどを有するスターウッド ホテル&リゾート ワールドワイドグループ最大のブランド。開業予定客室数は同グループの中で群を抜いてのトップとなっており、アジア太平洋地区だけで54ホテルの開業を控えている。

シェラトン ホテル&リゾート ブランドマネジメント 上席副社長のホイト・H・ハーパーⅡ氏は、「2013年までに50億ドルを投じて新規開業や改装を進め、そのうち25億程度をアジア太平洋地区に投資する」とコメント。また、同地区の中でも特に中国で積極展開をしており、2013年までに30ホテル以上が開業予定となっている。

シェラトン ホテル&リゾート ブランドマネジメント 上席副社長のホイト・H・ハーパーⅡ氏とシェラトンホテル広島総支配人・山本博之氏

シェラトンブランドを高める5つのプログラム

現在シェラトンは、5つのプログラムに注力し、ブランド力強化を図っている。その5プログラムとは、まずはフィットネス。最新鋭の設備を揃えたフィットネスクラブは24時間利用無料で、ルームサービスやレストランでのヘルシーメニュー、客室で利用できるワークアウトマットやマッサージスティックといったアイテムの無料貸し出しなどのサービスも提供し、宿泊客の健康をサポートする。

2つ目は無料で利用できるインターネット環境の整ったコミュニケーションスペース「リンク@シェラトン」。そして、スペインの高級美容ブランドのアメニティを使ったスパとエステの融合プログラム「シェラトン シャイン スパ」、快適な眠りを追求した寝具「シェラトン・スイート・スリーパーベッド」、特別フロア利用客や会員限定で利用できるサービスラウンジ「クラブラウンジ」となっている。

全客室には「シェラトン・スイート・スリーパーベッド」を完備

写真上はインターネットが24時間無料で利用できるコミュニケーションスペース「リンク@シェラトン」。左はオリジナルのスパプログラム「シェラトン シャイン スパ」

また、前述のシェラトンホテル広島はこの5プログラム全てを完備しており、シェラトンの中でも最新鋭の設備を有したホテルといえる。山本氏は「広島は厳島神社や原爆ドームといった世界遺産があり、ビジネス利用だけではなく旅行客を見込める立地。来年からスタートするNHK大河ドラマ「平清盛」の舞台でもあり、さらなる追い風になるのでは」と語った。